歴史やグルメに観光も!丸一日でまわれる猪苗代町の見どころ特集

今年の桜は、例年以上に駆け足でしたね。日射しも風も暖かくなり、春も今がまさに本番! お出かけが楽しい季節になってきました。

前回は「きれいなお花の写真を見たい」とのリクエストにお応えして(ちょっと穴場的なのも含めた)福島のお花見スポット記事を書いたところ、予想以上にかなりご好評頂けました♪

…なので味を占めて?(笑)今回も引き続き、ゴールデンウィークに向けてピクニック気分で春のお出かけ特集です。今月の行き先は、猪苗代町! お時間の許す限り、お楽しみくださいねー。

 

猪苗代町ってどんなところ?

猪苗代町は郡山市と会津若松市の間、福島県のほぼ中央に位置しています。海抜500メートルを越える磐梯高原に位置する人口15,000人くらいの町で、北西には名高き会津磐梯山がそびえ、南には琵琶湖、霞ヶ浦、サロマ湖に次いで日本で4番目の大きさを誇る猪苗代湖に面しています。

風光明媚なこの町は春夏秋冬それぞれの季節ごとに豊かな高原の恵みに溢れており、冬場にはウィンタースポーツの聖地にも変わります。日本を代表するアスリート達の合宿にも使われる他、2009年にはFISフリースタイルスキー世界選手権大会、2014年にはフリースタイルスキー・モーグルのワールドカップ開催地にもなったのだとか。なんか、改めて見てみると実は結構スゴいですよね…。

また、1,000円紙幣の肖像画でお馴染みの世界的医学者、野口英世博士の出身地としても知られています。猪苗代湖の湖畔には、「野口英世記念館」という博物館があり、その中では博士の生家が保存してあったりするのですよ。

 

天を映す鏡、猪苗代湖

さてさて。早速お出かけですが、まずはちょっと優雅にいってみましょう。最初の目的地は、猪苗代湖畔の高台にある「天鏡閣(てんきょうかく)」。

国の重要文化財にも指定されている、明治時代に建てられた有栖川宮威仁親王殿下(ありすがわのみやたけひとしんのうでんか)の別邸で、その名は大正天皇によって命名されたのだとか。これは、李白の句「明湖落天鏡」に由来して猪苗代湖を別名「天鏡湖」と呼んだことにちなんでいるとのこと。たしかに標高が高めで空に近い猪苗代湖はこの日も青く澄んでキラキラ輝いていて、お空を綺麗に映す鏡のようでした。

天鏡閣の外観は、こーんな感じで…。

 

中に入ると、時代を感じさせる豪華な調度品が。さらに建物内では、有料で当時をおもわせるドレス衣装を着ることも出来ます。

 

貴重な展示品の中には、大正天皇が即位前に書いた直筆の書なんかも残っているのです。明治の風を感じる文化財で、優雅な別荘気分を楽しんでみてはいかがでしょうか♪

 

 

猪苗代には美味しいものがいっぱい!

続いては、食べ物が手に入る場所へ。食いしん坊万歳!なワタクシとしては、綺麗なものを見たら合間にはやっぱり美味しいものもちょいちょい入れておかなくては。これはもう、私にとっては義務のようなものでしょう!(好きでやってます、すいません。)

という訳で、次は道の駅猪苗代へ。2016年末にオープンしたばかりの新しい、大きくて綺麗な道の駅です。磐越自動車道猪苗代ICから下りてすぐの場所になります。

 

写真で見てもわかるように、背後には雄大な磐梯山がそびえる絶好のロケーション。ここで新鮮な農作物の直売やお米、地元の名物などが買えます。

四季折々の恵みがある猪苗代には、美味しいものが沢山あるのです。旬の高原野菜が美味しい!のはもちろんなのですが、他にもたとえば猪苗代町は自治体としては蕎麦の生産量が福島県で一番…というか、話によると北海道を除いた本州で一番ともいわれています。(ほんとかな?)

豊富な雪解け水や伏流水を持ち、高原ならではの清らかな空気。夏でも夜は凛として涼しい猪苗代は、蕎麦の生育にはピッタリ。なかでも福島県のオリジナル品種「会津のかおり」という蕎麦粉は、蕎麦特有の良い薫りがものすごく強い!

や、これはちょっとひいきめかも知れませんけど、以前自分で蕎麦打ちをしてみたときにも、この品種の蕎麦粉を使うと素人の私が打っても強い薫りが立つあまりにも美味しい蕎麦が出来てしまったので、もしかして蕎麦打ちが上手くなった…?と一瞬勘違いしてしまうくらいだったのでした。(なお、他の品種の蕎麦粉を使うと私の打った蕎麦は元のイマイチな味にアッサリもどりました。ちゃんちゃん。)

そんな蕎麦粉を、きちんとプロが打った最高の蕎麦にして食べたら、ええ、もう……。言葉にするのも野暮ってくらいに美味しいに決まってるじゃないですか。日本酒で酔った後の最後の〆めに薫り高くて喉越しの良いお蕎麦なんて食べたらホント最高ですよ。

また、猪苗代はお米もすごいんです。最近では福島県オリジナル品種「天のつぶ」の中でも猪苗代町産のものが、中東カタールに「アルティメット・スシ・ライス(究極の寿司米)」として輸出されて現地のジャポニカ米市場で大きな人気とシェアを誇っています。猪苗代の天のつぶは、「アラブのお金持ちが選ぶ高級米」ですよ。なんかスゴくないですか??

これは昨年、ビジネス誌向けにお堅い記事書いたときに在カタール日本大使館の方にも以前電話で取材したので間違いありません!

「天のつぶ」は新米であっても一粒一粒が大きくて粒立ちもハッキリしたお米なので、口に入れたときに空気が程良く入ってホロホロとほぐれるような口当たりが楽しめる品種。もちろん単体でも米としての旨味は充分あるものの、特筆すべきは特に、「ペアリング」によって合わせるおかずの味が引き立ちやすいということ。おかずの持っている旨さを、より大きく引き出してくれるお米なのです。

それはつまり鮨ネタやその使い方のバリエーションが多様化・国際化して進化を続けているお寿司にとって、素敵なパートナーとしてその進化にキッチリ応えて可能性を広げてくれるお米ともいえるのですよ。カタールでのセールスのように「アルティメット・スシ・ライス(究極の寿司米)」と呼ぶのもまんざら、大げさではないかも知れませんね。

このお米はお寿司以外にも例えば、汁気の強いカレーや丼物、オムライスなどに使っても粒立ちと食感の良さが保たれてベタベタのドロドロにはなりにくいのです。ですから、カレーライスがこれだけ日本人にとって身近な国民食でありながらも「日本のカレーに最適なお米」となると意外と難しい中で、私は日本のカレーライスには、この「天のつぶ」を是非合わせて欲しいと思ってます!
(なお、この道の駅の食堂でカレーライスを注文すると、猪苗代町産「天のつぶ」を使ったカレーも実際に食べられちゃいます☆)

この道の駅で他にもイチオシするのが、この猪苗代町唯一の酒蔵で「全国新酒観評会金賞受賞数5年連続日本一」である福島県の金賞の一角を担っている「稲川酒造」さんのお酒。大吟醸の「七重郎」が美酒であるのは言うまでもないのですが、特に珍しいのはこのお酒、純米酒「百十五」。

この道の駅の目の前も通っていて、福島市を越えて相馬市まで繋がる国道115号線から命名されたというお酒ですが、延々と飲んでいられるほどの飲み飽きなさ、次の一杯が思わず進むじんわり後ひく旨さ。冷やで良し燗で良し、初心者から呑兵衛までみんなで美味しく飲める。もう最高であります。

このお酒は地元だけでほとんど消費され尽くして県内ですら手に入りにくい希少なお酒ですので、運良く見かけたらとにかく「買い!」ですよ♪

▲猪苗代の純米酒百十五を、川魚であるいわなの寒風干し焼きとあわせて▲

 

今回のお昼ごはんは、老舗のラーメンで。

ところで道の駅でのお食事もとっても魅力的で美味しいのですが、今回はせっかくなので別の昼食もご紹介してみましょう♪

たとえば猪苗代湖畔にある「ドライブイン湖柳」さんで食べられる、一日20食限定の「小原庄助ラーメン」。小原庄助さんは、朝寝朝酒朝湯が大好きであると民謡「会津磐梯山」に謡われた、酒飲みの鑑ともいうべき偉大なる人物ですね。私も朝寝朝酒朝湯が大好きです。(笑)

観光地ですからお店は沢山あるのですけれど、昔から長年愛されてきた老舗ってのにもまた、愛され続けてきただけの理由がちゃんとあるものなんですよー。

▲店先ではこんな美味しそうなつまみ食いもできます▲

 

限定の小原庄助ラーメン。卵焼きが、これも民謡会津磐梯山で謡われる「笹に黄金」をあらわしているんだとか。

 

素朴で味わい深い卵焼きをめくると、美味しそうな中華蕎麦が出現!

 

昔から愛されてきた老舗ならではの、あっさりとした味わいながらも身体と心に沁み入るかのようなじんわりとした優しい味わい。多加水麺の中太ちぢれ麺が絡みついてくる、会津っぽさ、会津の良さを感じる一杯。

 

いま、意外とありそうでなかなか無いんですよね、この味わい。決して華やかすぎないのだけれど、野暮ったくもない。このささやかなご馳走感。もうね、つまり大好きです♪

後で親に聞いたら、私が物心ついていないイタイケな幼児であった頃にも一度、このお店には連れてきてもらったことがあったそうですよ。いやあ、縁ってあるものですなー。

 

アクアマリンといいつつ海ではない。カワセミといいつつカワウソ。

すいません、サブタイトルの時点で壮大にDisってるみたいですけど、次に向かったここもとっても楽しいおすすめスポットです。いわき市にある水族館「アクアマリンふくしま」の姉妹館になる「アクアマリンいなわしろカワセミ水族館」。こちらは山の水族館だけあって、淡水魚や水辺の生き物が中心の水族館。

日本では絶滅してしまいましたが、かつて水辺にいたというカワウソも展示されています。かわいい。カワウソかわいい。ちなみに水族館のキャッチコピーには「カワセミはいないけどカワウソはいるよ」って、じゃあ素直にカワウソ水族館にすれば良いんじゃ…。(笑)

 

他にも、ゲンゴロウや蛙など、清流近くの生き物たちが見られる貴重な施設です。屋外には昔の汽車の客車などが展示されていました。一度行ってみるのがおすすめですよ。(*´▽`*)

 

リステル猪苗代でハーブ園を楽しむ♪

さて、次が今回の目玉と言ってもいいくらいですが、冬場にはウィンタースポーツのゲレンデで賑わう「リステル猪苗代」。ここは春先には、綺麗なハーブガーデンを楽しむことが出来るんです!

▲ホテルリステル猪苗代外観▲

 

ハーブ園の温室内では、東北最大級のブーゲンビリアの鮮やかなピンクを楽しむことが出来ます。他にも沢山のハーブが一杯で、小さな植物園みたい。植物の苗も販売しています。水族館の次は植物園と、今回は結構盛りだくさんの旅です。

 

また、この季節は屋外の菜の花畑がすごい!んです。

磐梯山を背景に、視界いっぱいの菜の花が…

 

だんだんアップにしてみると、さらにスゴくて…

 

もう、埋まってしまいそうなくらいに本当に一面菜の花。圧巻です。小さなお子様連れなどには、特におすすめかも。大人も子供も、テンション上がりますよー♪

なお、このリステル猪苗代はリゾートホテルだけあって宿泊も素敵です。温泉が楽しめますし、豪華なディナーなんかも味わえます。お祝い事や記念日の旅行などにもピッタリです!ワインもお食事も美味しいですよ♪

 

まとめ

というわけで、今回は猪苗代町の春のみどころをご紹介してみました。え?記事が出るころにはもう、この写真の花は終わっているだろうって??

ご安心ください。きちんとみなさまのお出かけに間に合うように、今回の記事は全て昨年の写真を使って書いてます。使われた写真の時期は、昨年5月の20日前後。ですから、今年は花の季節が例年より早いとはいっても、まだ充分に間に合います!

また、今回は時間の都合で立ち寄れなかった見所として、猪苗代には「世界のガラス館」「オルゴール館」もあり、「猪苗代地ビール館」もあります。その上、喜多方ラーメンで有名な河京さんの「河京ラーメン館」も。(…って。なんか「館」がやたらと多いね(笑))

ほかにも、湖畔には美味しい珈琲やスイーツを出してくれるカフェもたくさんあります。美味しい自慢の蕎麦を堪能させてくれるお蕎麦やさんもあります。

つまり猪苗代町は、今回書けなかった分だけでもう一本くらいは余裕で記事が出来るほどのネタの宝庫なのです。ましてや、今回は春特集。夏も秋も冬も、それぞれに魅力が沢山です!

ぜひこの春は、猪苗代への小旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。楽しいですよー♪