秋の福島はココに行けば間違いなし! 王道の紅葉スポット×温泉郷♨ 5選
秋の紅葉は、とても日本らしい絶景ですよね。絵画の世界に引き込まれるような美しい秋の風景を、毎年心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。
今回は、押さえておきたい紅葉狩りスポットと、その周辺にある温泉地をセットでご紹介いたします。これを参考に、秋を満喫してもらえたらうれしいです♪
①磐梯吾妻スカイライン × 高湯温泉(福島エリア)
磐梯吾妻スカイライン
吾妻山の山麓にある高湯温泉から、浄土平を経て土湯峠に抜ける、平均標高1,350m・全長約29kmの山岳観光道路「磐梯吾妻スカイライン」。美しさと荒々しさの神秘的なコントラストを見ることができます。見頃は10月上旬から。
吾妻連峰を縫うように走るパノラマコースは紅葉、眺望ともに素晴らしく、県内を代表する人気の紅葉スポットで、日本の道100選にも選ばれています。途中、橋から見下ろす紅葉が美しい「つばくろ谷(不動沢橋)」や福島盆地が一望できる「天狗の庭」など、いくつものビューポイントがあります。
そしてスカイラインの見どころといえば、美しい紅葉から、荒涼とした山岳にダイナミックに変化する景観。中間地点の「浄土平」に着くころには、周囲はゴツゴツした岩肌が現れ、非日常感たっぷり! 浄土平には大駐車場やレストハウスもあるので、多くの方が休憩したり、この場所を起点として周辺で登山を楽しんだりしています。
なお、スカイラインには各場所とも駐車スペースが設けられていますが、基本的には数台程度。トップシーズンの土日の昼間は渋滞が予想されますので、早朝か平日に訪れるのがおすすめです。
※吾妻山の噴火警戒レベルが2以上になったり、火山性ガスの濃度が高くなると通行止めになります。事前に福島県のスカイライン道路交通情報などをチェックしてから行くのがよいでしょう。
所在地:福島市町庭坂~土湯温泉町
交通アクセス:東北自動車道「福島西」ICから車で約60分
駐車場:浄土平は乗用車1台500円(環境美化協力金として)
高湯温泉
磐梯吾妻スカイラインを利用する際の拠点にもなるのが「高湯温泉」。ここは、福島市の吾妻山連峰中腹に約400年前に発見された温泉郷です。
そのお湯の良さから「東北の草津」との呼び声も高く、某有名旅行雑誌の人気温泉地ランキング「全国温泉地満足度ランキング」では、3年連続で総合満足度1位! 高い薬効成分を持つ高濃度の硫黄泉を求め、全国から温泉ファンが訪れています。
コンコンと湧き出る豊富な湯量の源泉を10カ所も有し、どの施設もすべて源泉かけ流し。自然に囲まれた昔ながらの湯治場で、青白濁のにごり湯にじっくりと浸かれば、日ごろの疲れも癒されることでしょう。静かな環境で、純粋にお湯を楽しみたい方におすすめです。
今日のお宿は高湯温泉・玉子湯?ずっと来たかったお宿✨まずは何を置いても玉子湯へ♨️湯小屋を開けたらすぐ浴室で共同湯の様な最高の雰囲気に濃厚硫黄泉の最高のお湯❗️素晴らしい湯力❗️pH2.5位の酸性泉だからそろそろ手の平の皮がむけてきたけど全身の皮がむけても何度でも入りたい極上湯? pic.twitter.com/t8gPFM9Spi
— karna (@yskarys) August 29, 2018
▲老舗の温泉施設「玉子湯」
②安達太良山 × 岳温泉(二本松エリア)
安達太良山
日本百名山にも選定されている「安達太良山(あだたらやま)」は、紅葉の美しさにも定評があります。高村光太郎の「智恵子抄」に「ほんとの空」として詠まれたことでも有名ですね。
山なのでもちろん登山することになりますが、あだたらロープウェイを利用すれば8合目付近まで登れるので、初心者やファミリーでも気軽に登山にチャレンジできます。
▲ロープウェイからの眺め。約10分間の空中散歩を楽しもう
登山コースが複数あり、それぞれの標高によって紅葉の見頃もさまざま。目安としては、安達太良山頂から鉄山は9月中旬から10月上旬、奥岳・あだたら渓谷自然遊歩道は10月中旬から11月上旬です(その年の天候によって見頃の時期が変わります)。
大自然のなか、安達太良連峰の絶景とともに紅葉を眺めることができ、空気も清々しいし、ダイナミックな景観を前にすると心が清められるような感じがしますよね。自然のエネルギーをたくさん吸収しに訪れてみてください♪
▲どこまでも続く荘厳な景色に心が洗われるよう
▲ロープウェイ乗り場には華やかなコスモスが
所在地:二本松市奥岳温泉地内(あだたら山ロープウェイ)
交通アクセス:東北自動車道「二本松」ICより車で約25分(Googleマップ)
岳温泉
あだたらロープウェイ駐車場から車で約10分ほど下った場所にあるのが「岳(だけ)温泉」。ここは、全国的にもめずらしい酸性泉のお湯が特徴の小さな温泉街です。
源泉から8kmに渡って引き湯されるあいだに適度に湯もみされ、肌に優しいやわらかな泉質になるとのこと。湯守が源泉を掃除する週に一度のタイミングに当たると、麓にある温泉街には湯の花が流れつき、普段は薄い緑色のお湯が、その日は白濁したにごり湯を堪能できます。
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③五色沼(ごしきぬま)× 猫魔温泉(裏磐梯エリア)
その昔、磐梯山の噴火によってできた湖沼群「五色沼」。毘沙門沼、赤沼、みどろ沼、弁天沼、瑠璃沼、青沼、柳沼など複数の沼で構成されています。このあたりは「裏磐梯」と呼ばれ、民宿やペンションなどが立ち並ぶリゾートエリアでもあります。
さて、ここで見てほしいのは暖色に色付く木々と、湖沼の色合いの対比です。天気のいい日は水面の色がエメラルドグリーンやコバルトブルーなど季節や時間帯によって変わり、息を呑む美しさです。SNSにアップしたら「ここどこ?」と聞かれること必至! ぜひとも世界中の人たちにも見てほしいです!!
春夏秋冬、いつ行っても綺麗な景色が楽しめますが、紅葉とともに眺めるなら10月下旬から11月上旬がおすすめです。
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所在地:耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ヶ峯1093-697(五色沼ビジターセンター)
TEL:0241-32-2850
交通アクセス:磐越自動車道「猪苗代・磐梯高原」ICより国道115号線・459号線経由で裏磐梯方面へ(所要時間約25分)
猫魔温泉
五色沼ビジターセンターから車で約10分。桧原湖のほとりにあるのが「猫魔温泉」です。裏磐梯エリアの自然探索後に日帰り入浴される方も多いんですよ。
こちらのお湯は鉄分豊富で、湧出時は無色透明ですが、空気に触れると酸化して赤褐色のにごり湯となります。色変するなんて、不思議~! 古くから「黄金の湯」として愛されてきたそうです。PH値が肌に近く、刺激が少ないので赤ちゃんの温泉デビューにも最適です。
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④新宮熊野神社(長床)× 熱塩温泉(喜多方エリア)
喜多方エリアからは、市の天然記念物に指定されている樹齢800年の大イチョウをご紹介します。
熊野神社の拝殿として平安時代に建立された寝殿造の「長床」。国の指定重要文化財で、一年中観光客が訪れる場所です。
その境内にあるご神木の大イチョウ。高さ30m、根元周り8.1mと、とにかくビッグサイズ! これ一本で境内は一面、黄色い絨毯となります。
▲建物内にも立ち入りできるので、長床の上で平安時代の空気を感じることも
参拝料は300円。見頃の目安は、11月中旬以降です。夜間はライトアップもしているので、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気が楽しめます。
▲落ち葉ひろいは、子どもならではの秋の楽しみ方ですね
所在地:喜多方市慶徳町新宮字熊野2258
交通アクセス:JR磐越西線「喜多方駅」から車で約10分
熱塩温泉
開湯は約600年前。その名の通り源泉が68度と熱く、塩分が強くてしょっぱいのが特徴で、昔はこの辺りに会津藩の製塩所があったそうです。ナトリウム・カルシウム塩化物の泉質で体の芯からよく温まり、古くから湯治場として親しまれてきました。別名「子宝の湯」とも呼ばれ、熱塩温泉の入り口には「子育て地蔵尊」もあります。
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⑤鶴ヶ城公園 × 会津東山温泉(会津若松エリア)
鶴ヶ城公園
平成23年に赤瓦に葺き替えられ、日本唯一の赤瓦の天守閣として幕末往時の姿になった「会津鶴ヶ城」。平成27年に再建50周年を迎え、内部リニューアルも完了。福島の観光名所として、国内外の方たちから圧倒的な支持を得ています。
そのお城を中心に広がるのが鶴ヶ城公園。春は桜、秋は紅葉が楽しめる観光スポットです。
▲城内にある茶室「麟閣」前のモミジ
さすがお城の敷地内というだけあって、キレイに整えられた庭が見どころ。堀に浮かぶ落ち葉を眺めるのもまた一興ですね。赤や黄色に色づく紅葉のほか、茶室や売店などもあるので、観光気分を味わうにはもってこいの場所。
また紅葉時期にあわせて、鶴ヶ城公園内のライトアップも行われます。色鮮やかに照らし出された紅葉と、趣深い敷地内の幻想的な姿……。考えただけでなぜか胸がキュンとするのは、秋のせいでしょうか?(笑) 見頃は10月下旬~11月上旬頃です。
所在地:会津若松市追手町1-1
アクセス:磐越自動車道「会津若松」ICより車で15分
会津東山温泉
江戸時代に会津藩の湯治場として栄え、会津若松の奥座敷として発展した「会津東山温泉」。開湯は8世紀後半という歴史ある温泉郷です。会津若松市の中心地から車でわずか10分程度の便利な立地にあり、観光と合わせて利用する方が多いです。サラサラとした肌触りが特徴。
現在、温泉宿とホテル合わせて20軒以上が営業し、県内でも活気のある温泉地として知られています。
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まとめ
今回は県内の紅葉スポットとともに、押さえておきたい温泉郷もご紹介しました。
紅葉はただそれだけで美しいですが、福島の紅葉は色彩の鮮やかさに加え、引きで見た時の周囲の景色とのバランスもバツグンに素晴らしいんですよ! そして、絶景を愛でた後は、近くの温泉でゆっくり時間が流れるのを感じる……。あぁ、なんて素敵な時間でしょう。
みなさんも、疲れた心と体を癒す旅に、ぜひ福島にお越しください!