アサギマダラのアップ

この夏、“海を越えて旅する蝶” アサギマダラに会いに裏磐梯・デコ平へ

2,000kmもの長距離移動をする不思議な蝶

こんにちは、桜&花追い人のごっちーです。

みなさん「アサギマダラ」という蝶をご存知ですか?
漢字で書くと「浅葱斑」。その名のとおり、黒と焦げ茶色の翅(はね)に浅葱色(緑がかった淡い藍色)の斑紋がある大型の蝶です。

アサギマダラは、渡り鳥のように海を越えて、南西諸島や台湾と本州とを行き来するため“旅する蝶”とも呼ばれます。なかには2,000km以上の長距離を移動する個体もいるそうです。鳥じゃなくて蝶ですよ?? にわかには信じられませんが、後述するように実際に移動が確認されているのだから驚きです。

アサギマダラ

海を越えて旅をする不思議な蝶、アサギマダラ。写真のとおり、とても美しい蝶です。ちょっと本物を見てみたくなりませんか?

実は福島県内にあるんですよ、アサギマダラを間近で見られる場所が!

それは、裏磐梯のデコ平です。デコ平にはアサギマダラの好物「ヨツバヒヨドリ」(←鳥ではなく花の名前です)が群生していて、毎年夏に数万頭がやってくる国内有数のアサギマダラ飛来地として知られています。

デコ平の場所はこのあたりです。

高原の花畑を優雅に舞う小さな旅人たち

デコ平には歩いていくこともできますが、『グランデコリゾート』の裏磐梯ロープウェイを利用すると便利です。冬はスキー場「グランデコスノーリゾート」としておなじみのこちらでは、夏休みや紅葉シーズンにもロープウェイを運行しています。

裏磐梯ロープウェイ裏磐梯ロープウェイ(写真提供:グランデコリゾート)

磐梯山や猪苗代湖の眺望を楽しみながら、約15分の空中散歩で標高1,390mの山頂駅に到着します。山頂の平均気温は夏でも23℃。涼しい風が心地よく吹き抜けていきます。

山頂駅から少し歩くと、ヨツバヒヨドリの群生地があります。夏の高原に広がるピンク色の花畑。もうこれだけでも十分すぎるほど美しい風景です。

ヨツバヒヨドリ群生地

お目当てのアサギマダラは……いました! さすが国内有数の飛来地、写真のようにヨツバヒヨドリの花に止まって蜜を吸う姿や、花畑の上をふわりふわりと優雅に舞う姿があちらこちらで見られます。

アサギマダラ

花畑の上のアサギマダラ

アサギマダラたちはおっとりとした性格なのか、人間が近づいてもすぐに逃げないので、意外と近くまで寄ってじっくり観察できます。

よく見ると翅の浅葱色の部分は半透明であることがわかります。淡い水色が光に透けて、まるでステンドグラスのような美しさです。

アサギマダラのアップ

アサギマダラ

アサギマダラは春に、南西諸島や台湾から本州へとやってきて産卵。羽化した成虫は、夏になるとデコ平などの涼しい高原に移動します。デコ平には毎年7月下旬に飛来し、9月上旬ごろまで滞在。その間にヨツバヒヨドリの蜜をたっぷり吸って栄養を蓄え、夏の終わりとともに南へと旅立っていくのだそうです。

夏休みの自由研究にぴったりな観察会も開催

グランデコリゾートでは毎年「アサギマダラ観察会」を開催。その移動の実態を調べるため、捕獲した蝶の翅に「デコ」の地名や日付などを油性ペンで書いてから再び放しています(「マーキング」といいます)。

アサギマダラにマーキングマーキングしたアサギマダラ(写真提供:グランデコリゾート)

2009年には、なんと2,231km離れた台湾北部で「デコ」の蝶が確認されたそうです。大型の蝶といっても翅を広げて10cmほど。この小さな生物が大海原を越えて旅をしている姿を想像すると、なんだか胸が熱くなりますね。

好物のヨツバヒヨドリの花畑が広がるデコ平は、アサギマダラたちにとってまさに楽園。長旅の前のひとときを、ゆっくりと過ごしてほしいですね。

花畑&アサギマダラ

今年のアサギマダラ観察会は、8月中旬に開催予定です。参加は無料。予約不要で当日受付。網やマーキングに使うペンなども無料で借りられますよ(ロープウェイ料金は各自負担、記録用紙は有料)。
お子さんがいる方は夏休みの自由研究にもぴったり。大人も童心にかえって夢中になること請け合いです♪

アサギマダラ観察会のようすアサギマダラ観察会の様子(写真提供:グランデコリゾート)

なお雨天、悪天候、低温時はアサギマダラが活動しないため、観察会は中止となります。日時などの詳細は、下記のグランデコリゾートのホームページで確認してくださいね。

湿原やブナの森のトレッキングに温泉も!

アサギマダラの観察を楽しんだ後は、時間と体力に余裕があれば「早稲沢・デコ平探勝路」を散策するのもおすすめです。

トレッキングマップトレッキングマップ(画像提供:グランデコリゾート)

木道が整備されたデコ平湿原やブナの原生林、環境省選定名水百選の百貫清水、布滝などを経て早稲沢口に出る、片道約5.3kmのコースです。

裏磐梯ロープウェイの山頂駅から百貫清水までは片道1時間ほどで行けます。ロープウェイ利用の場合は、百貫清水から引き返してもいいですね。

百貫清水百貫清水(写真提供:グランデコリゾート)

デコ平からロープウェイで下りてきたら、『裏磐梯グランデコ東急ホテル』の温泉に浸かって汗を流すのも◎。日帰り入浴の利用は12:00〜16:00、料金は大人1,000円、小学生700円、4歳~6歳300円です。

裏磐梯グランデコ東急ホテルの露天風呂女性用露天風呂(写真提供:グランデコリゾート)

最後にデコ平へのアクセスをまとめておきますね。
グランデコリゾートは、磐越自動車道・猪苗代磐梯高原ICから車で約35分。デコ平はそこから裏磐梯ロープウェイで約15分です。
今夏の裏磐梯ロープウェイの運行は下記のとおりです。

グランデコリゾート

福島県耶麻郡北塩原村桧原荒砂沢山

0241-32-2530

https://www.grandeco.com

裏磐梯ロープウェイ

運行期間:2019年8月3日(土)〜8月25日(日)
8:30〜16:00(上り最終15:30)

往復料金:中学生以上1,700円、4歳〜小学生1,300円、3歳以下無料
片道料金:中学生以上1,300円、4歳〜小学生1,000円、3歳以下無料

0241-32-2530(グランデコリゾート)

まとめ

アサギマダラがなぜ海を越えて旅をするのか、その理由や移動の実態はまだよくわかっていないそうです。
謎とロマンに包まれた“旅する蝶”。小さな美しい旅人に会いにこの夏、ぜひ裏磐梯・デコ平の花畑に足を運んでみてくださいね。