目指せ500体!ユニークな羅漢さまが集う珍スポット満福寺「昭和羅漢」

筆者、人生初の田村郡小野町に行ってきました。あの「リカちゃんキャッスル」がある小野町です。

リカちゃんキャッスルとは日本で唯一、リカちゃん人形の製造工程が見られるオープンファクトリーを併設したテーマパークのこと。わが福島TRIP編集長も3年ほど前に体験記事を書いていまして、特に「自分好みのオリジナルリカちゃんが作れる!」という部分が大変盛り上がっていました。

参考:リカちゃんキャッスルは大人も夢中になれる女の子のテーマパーク

しかし今回筆者が訪れたのは、オリジナルリカちゃんではなく「オリジナル羅漢さま」を作って奉納できるスポットでございます! なんでも福島TRIP読者の方から「カオスなスポットだった」との情報提供を受け、足を運ぶことにしました。

 

満福寺「昭和羅漢」はとっても人間らしい羅漢さまたちだった

そこは小野町市街から車で10分ほど、標高668メートルの東堂山の中腹にある満福寺。大同2年(807年)に奈良の高僧徳一大師によって開山された古刹で、家畜繁盛・守護のご利益があるとして広く信仰を集めてきたそうです。ここの観音堂の脇に、なんとも個性豊かな羅漢さまたちが大集合しており、その不思議な光景は日本珍スポット100景にも選ばれているそうな?

 

ということで細い山道を登ってたどりついた駐車場で、まず迎えてくれたのがこの笑顔の羅漢さま。

 

ええーと、羅漢というのは聖者じゃなかったでしたっけ?小野町ホームページによれば、「本来はサンスクリット語で「アラハン(阿羅漢)」といい、仏の教えのもとで自己を磨き上げた修行者」を意味するそうです。でも、こちらのハチマキしめた羅漢さんはあんまり修行者っぽくないような・・・

階段をのぼり、仁王門をくぐり、鐘楼を眺めて観音堂に到着する間にも、参道には苔むしたものから比較的新しいものまで様々な羅漢さまが鎮座していましたが、どれも「修行者」というイメージからは一見遠いようなお姿ばかり。

▲仁王門▲

 

▲鐘楼▲

 

▲観音堂。まずはお詣りを▲

 

そしてついに来ました、大集合の図。後ろの岩に彫られたお釈迦さまが羅漢さまたちを見下ろしています。

 

これ、近づいてひとつひとつ眺めているとまったく飽きません。だってあまりに表情が豊かでユニークなんですもん。現在470体余りいらっしゃるという中から、参道のものも含めてセレクトショットをお届けしましょう。

こちらはなんともおいしそうにスイカを召し上がっていますねぇ。

 

こんなコワモテの方もいます。

 

こちらは宴会中。楽しそうだなー。

 

どうもお酒好きの方々が多いようです。

 

かと思うとお金の勘定が好きな方もいるし・・・

 

読書に没頭する方もいるし・・・

 

なぜか絶叫している方もいます。

 

でも筆者がいちばん癒されたのは、この愛犬家の方。

 

日向ぼっこの表情もいいですよね。

 

みなさん、五百羅漢という言葉はお聞きになったことがあるでしょう。もともとは、お釈迦さまの入滅後、教えを伝えるための仏典編集会議(結集=けつじゅう)に集まった500人の聖者たちを指すそうです。彼らをかたどった五百羅漢は全国にありますが、ここ小野町の満福寺でも500体を目指して羅漢像の奉納が昭和60年に始まったということです(昭和羅漢)。

 

この看板に書かれているとおり誰でも奉納でき、石工さんに依頼して好きな姿に作ってもらえるのだそう。そういわれてみると、個性豊かな羅漢さまたちの姿には依頼主の人生がそのまま表れているようにも見えます。考えたら人生って修行じゃないですか。楽あれば苦あり。喜怒哀楽の経験を通して誰もが一歩ずつ仏さまに近づいていく、ということかもしれませんね…(筆者オリジナル解釈)

ちなみに、このオリジナル羅漢さまの制作費は1体約20万円とのこと(サイズやポーズなどによって異なる)。オリジナルリカちゃん(2000円~)よりはちょっと費用がかかりますが、ご家族の幸せや社会の安泰を願う羅漢像奉納に興味のある方はぜひお問合せを。なお、取材時点では500体まであと27体ということでしたが、五百羅漢の完成後も奉納は継続するそうですよ。

 

小野町名物、でっかい中華そばとアイスバーガーで満腹!

さて、この満福寺周辺には飲食できるところはないので、お腹が空いたら市街地へ戻って来ましょう。ランチは小野町ネイティブの友人おすすめ「仙台屋食堂」へ行ってみました。平日でもお昼時は行列ができるほどの人気店です。

 

メニューは中華そば(600円)と大盛中華そば(700円)の2つだけ。というか実質1つ(笑)。なんといっても盛りがいいことで有名らしく、あらあらドンブリからスープがあふれてトレーにこぼれてますよー!

 

と思ったら隣の方も同様にこぼれていたので、このスタイルがデフォルトのようです。なみなみのスープを一口すすれば、んーなんとも懐かしい味。今のようにトンコツだの白湯だの味噌バターだのやたらバリエーションが生まれる前の、初めて食べた昭和の中華そばの味(のような気がする)。具もシンプルにメンマとチャーシュー、そしてナルトの渦巻きがノスタルジーを感じさせます。

 

噛み応えのあるちぢれ麺がこれまたたっぷり、普通サイズでも1.5玉くらい入っているような。でもこれが不思議とペロッとお腹に入ってしまいました。ごちそうさま!

塩辛いモノのあとは当然、甘いモノでバランスをとらなければなりません。ここは小野町が誇るご当地グルメ、アイスバーガーといきましょう。35年ほど前にこれを最初に考案したという「ススムストア」へ。

 

オーダーすると、まずバンズをトースターで焼いてくれます。アイスのフレーバーは10種類ほどありますが、今回はチョコミントをチョイス。アツアツのバンズの間にアイスを挟んで、はい、これが元祖アイスバーガー!

 

これね、最初に写真で見たとき、正直いってあんまりソソられなかったんですよ。すぐ溶けちゃいそうだし、溶けたアイスがバンズに染みてべちゃべちゃにならないのかな、とか。ところがですよ、暖かい店内のイートインスペースで食べても意外にアイスはほとんど溶けず。なにより、しっかり焼いたバンズのカリっとした食感とアイスのほどよい柔らかさが絶妙のハーモニー。イケます!

それにしてもこれ、誕生当時から同じ値段の100円(税込み108円)って、ほんとにいいんでしょうか!?

 

まとめ

東堂山満福寺のユニークな羅漢さまたち、いかがでしたか?この記事でお姿を紹介したのはほんの一部なので、ぜひ実際に訪ねてその個性あふれる表情をご覧になってみてください。また、ススムストアが元祖のアイスバーガーは、5年ほど前から小野町商工会青年部が商品開発に力を入れており、現在では「おのまち小町アイスバーガー」の名称で町内4店舗にて提供されています。各店のバリエーションを楽しむのもオススメですよ♪

東堂山満福寺

福島県田村郡小野町小戸神日向128

0247-72-6938(小野町産業振興課)

見学自由、拝観料なし

仙台屋食堂

福島県田村郡小野町大字小野新町字本町33-5

0247-72-2628

10:30~16:30(定休日:日曜日)

ススムストア

福島県田村郡小野町小野新町荒町34

0247-72-2208

9:00~18:00(定休日:日曜日)