misaki

餡の中身はじゃがいも!?人気なのに、季節限定でしか買えない特産品「ポテトまんじゅう」

白河観光

福島県でまんじゅうと言えば「薄皮饅頭」。

しかし、「甘いものが苦手」という方は、まんじゅうを口にする機会が少ないはず。
そんな甘いものが苦手な方でも美味しく食べれるまんじゅうが福島県にはあります! 今回は、西白河郡にある西郷村名物の「ポテトまんじゅう」をご紹介します!

知事賞を受賞!西郷村の特産品「ポテトまんじゅう」

dsc_0723

ポテトまんじゅうとは、西郷村特産のじゃがいも「馬鈴薯」に、しぼりたての高原牛乳とチーズ、バターを加えて練り合わせたポテト餡を、皮に包んで蒸し上げたもの。

誕生は平成元年12月。当時、米消費拡大運動の一貫で料理コンクールがあり、そこに西郷村在住の横川さんが「ポテトまんじゅう」を出品したところ、見事知事賞を受賞。

その後商品化を熱望する声があがり、試作を重ね、白河高原牧場のBBQコーナーにて販売を開始しました。ポテトまんじゅうの製造に従事しているのは、農村のお母さんたちが中心となる改善グループ(現・西郷村川谷生活研究グループ)。地産地消、直売所が増えたことも追い風となり、ポテトまんじゅうは人の目に触れる機会が増えていきました。

img_5777▲ポテトまんじゅうの加工場。発案者の横川さんは、今年で85歳。現在も現役でポテトまんじゅうをつくっています。

当初は家にある蒸し器を持ち寄って製造していたようですが、生産が間に合わなくなった背景もあり、加工場をつくったのは平成7年。

初期メンバーは12名でしたが、現在は初期メンバー4名と、新メンバーが4名加わり、8名体制に。週に2回程度、1日に約300個ポテトまんじゅうをつくっています。

全部で3種類!塩やマヨネーズをつけるなど味わい方もそれぞれ!

dsc_0708▲左から、よもぎ・プレーン・かぼちゃ(各160円/個、詰め合わせもあります)。

皮の味は、プレーン・かぼちゃ・よもぎの3種類。地元産のかぼちゃとよもぎを使用しています。よもぎは、春先に摘んだものを冷凍保存しておくんだとか。筆者の好物はかぼちゃ味ですが、一番人気はプレーン味だそうです。

「手づくり・自然・健康」をテーマにつくっているため、保存料を一切使っていません。冷蔵であれば5日間、冷凍する場合は1ヶ月以内にいただきましょう。

そのまま食べるのもいいですが、おすすめはレンジであたためてから食べること。あたためることで、中の餡も皮も、よりしっとり風味に。またポテトまんじゅうにチーズをのせ、トースターで焦げ目がつくまで焼く、贅沢な味わい方もおすすめです。

他にも、マヨネーズや七味唐辛子、塩をつけて食べる人もいるんだとか。味のアレンジを変えながら、自分好みのポテトまんじゅうの食べ方を探すのもいいですね!

img_5760▲見ためは、まるでミルククリームが入っているかのよう。

じゃがいもが入っているため、朝食にも、間食にも十分腹持ちするポテトまんじゅう。発案者の横川さんに、じゃがいもを餡にした理由を尋ねてみると、

西郷村は、戦後入植者によって切り開いた土地です。開拓地時代の西郷村(川谷地域)で収穫できる主な作物はじゃがいもでした。

さつまいもは冷めても美味しいけれど、じゃがいもは冷めるとあまりおいしくない。5人の子どもたちに、冷めてもおいしく食べれるようにするにはどうすればいいのか、いつも考えていました。

ポテトまんじゅうを思いついたときには、子どもたちはすっかり大きくなって巣立っていましたけどね(笑)

ポテトまんじゅうが誕生して早28年。西郷村の小・中学校の給食でも提供する実績をもつなど、地域住民をはじめとする根強いファンも多いポテトまんじゅうの誕生のルーツには、「子どもたちにおいしく食べて欲しい」という母親としての思いがありました。

おわりに

dsc_0729
いつのまにか村の特産品となり、テレビ取材がくることもしばしば。過去には三船美佳さんや、タカアンドトシなど芸能人が舌鼓をうった「ポテトまんじゅう」。

現在ポテトまんじゅうを購入できる場所は、西郷村の直売所「り菜あん報徳店」。冬季休業があるため、ポテトまんじゅうを買える期間は限られているので注意しましょう。営業時期に付近にいらっしゃる機会がある方は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!

販売所「JAしらかわ農産物直売所 り菜あん報徳店」

福島県西白河郡大字真船字蒲日向28

4月中旬~11月下旬 9:00~17:00
定休日:毎週水曜日
冬期休業:12月上旬~4月中旬

0248-25-2261

り菜あん 報徳店

その他の白河の記事

大人が思わず学生に戻りたくなるほど、学生にやさしすぎる古民家カフェ「Community café EMANON」

大人が思わず学生に戻りたくなるほど、学生にやさしすぎる古民家カフ…

白河観光
話題の白河ラーメン!「二代目いまの家」の王道鶏ガラスープと魚介系Wスープどっちが好み?

話題の白河ラーメン!「二代目いまの家」の王道鶏ガラスープと魚介系…

白河観光
喜多方ラーメンを追い越す勢い? ラーメン界隈で大注目「白河ラーメン」名店10選

喜多方ラーメンを追い越す勢い? ラーメン界隈で大注目「白河ラーメ…

白河観光
品質日本一の称号。白河市発のファクトリーブランドに注目

品質日本一の称号。白河市発のファクトリーブランドに注目

白河観光
“うまくいく” 縁起物、福島の伝統工芸「大堀相馬焼」をサプライズプレゼントした話。

“うまくいく" 縁起物、福島の伝統工芸「大堀相馬焼」をサプライズ…

白河観光
関東からもすぐそば!見どころ豊富な白河市の定番&穴場観光スポットまとめ

関東からもすぐそば!見どころ豊富な白河市の定番&穴場観光スポット…

白河観光

福島県のグルメ記事

東北最大級の道の駅「道の駅国見あつかしの郷」は充実した食のテーマパーク

東北最大級の道の駅「道の駅国見あつかしの郷」は充実した食のテーマ…

伊達・桑折町・国見町・川俣町観光
【実は知られてないシリーズ】福島県が誇る乳製品は酪王カフェオレだけじゃない!

【実は知られてないシリーズ】福島県が誇る乳製品は酪王カフェオレだ…

究極のアンコウ鍋「ドブ汁」強烈な名前だけど最高に旨い。

究極のアンコウ鍋「ドブ汁」強烈な名前だけど最高に旨い。

いわき観光
行列のできる“革命的チーズケーキ”が遂に上陸! チーズタルト専門店「パブロ」郡山オープン

行列のできる“革命的チーズケーキ”が遂に上陸! チーズタルト専門…

郡山観光
牛乳とコラーゲンでできた “シャリシャリ×とろーり” 新食感スイーツ「大とろ牛乳」

牛乳とコラーゲンでできた “シャリシャリ×とろーり” 新食感スイ…

郡山観光
大人も子供も盛り上がる!「吾妻庵」でダイナミックな流しそうめんにチャレンジ

大人も子供も盛り上がる!「吾妻庵」でダイナミックな流しそうめんに…

福島市観光

近日開催予定のイベント

  • 現在投稿がありません

編集部おすすめ福島観光ルート

会津方面

会津方面

主な観光スポット・グルメ

鶴ヶ城、会津ブランド館、東山温泉、大内宿、さざえ堂、ソースカツ丼、喜多方ラーメン、リバティ会津

いわき方面

いわき方面

主な観光スポット・グルメ

スパリゾートハワイアンズ、アクアマリンふくしま、いわき・ら・ら・ミュウ、いわき湯本温泉、三崎公園

福島市方面

福島市方面

主な観光スポット・グルメ

花見山、高湯温泉、飯坂温泉、土湯温泉、花ももの里、フルーツライン、磐梯吾妻スカイライン、円盤餃子

今おすすめの観光スポット・記事

福島TRIPプロデュースの会津馬刺し専門通販サイト「馬喰亭(ばくろうてい)」開店!

福島TRIPプロデュースの会津馬刺し専門通販サイト「馬喰亭(ばく…

会津若松観光
花追い人おすすめ! 夏に行きたい福島県内の花スポット5選

花追い人おすすめ! 夏に行きたい福島県内の花スポット5選

福島市観光
ホタルの乱舞を見るならここ! 初夏の宵、福島県内有数のホタル鑑賞スポットでロマンチックな気分にひたる

ホタルの乱舞を見るならここ! 初夏の宵、福島県内有数のホタル鑑賞…

伊達・桑折町・国見町・川俣町観光
夏休みは自然の中で水遊び! 【福島 “子ども” TRIP】厳選 水遊びスポット・ベスト5

夏休みは自然の中で水遊び! 【福島 “子ども” TRIP】厳選 …

本宮・大玉村観光
この夏、“海を越えて旅する蝶” アサギマダラに会いに裏磐梯・デコ平へ

この夏、“海を越えて旅する蝶” アサギマダラに会いに裏磐梯・デコ…

北塩原村・西会津町・磐梯町・猪苗代町観光
工場直送生ビールにジンギスカン、大人も楽しみ過ぎる四季の里で遊びつくせ!

工場直送生ビールにジンギスカン、大人も楽しみ過ぎる四季の里で遊び…

福島市観光

人気の記事

大内宿
大内宿が120%楽しめる! 観光にピッタリな見どころまとめ
クリームボックス
郡山市のソウルフード「クリームボックス」の名店8選
日本酒ファン御用達!福島のレアな地酒や品揃えが豊富な酒屋さん4選【会津編】
達沢不動滝
運気UPに癒し効果も抜群! 福島のパワースポットを巡ろう
一度食べれば病みつき?いわき流カツオ刺身の食べ方とは
坂内食堂
朝からラーメン!?喜多方の“朝ラー”でオススメのお店5選
会津さざえ堂、世界的にみても珍しい構造なのはダ・ヴィンチが関係していた!?
福島の檜枝岐村から行く尾瀬!初級者でもハイキングが楽しめる尾瀬沼一周コース
桃の季節が始まる!おすすめしたい福島の桃20品種+2【評価ガイド付き】