福島TRIP編集部

会津に行くなら外せない! 鶴ヶ城の見どころをまるっと紹介

会津若松観光

激動の歴史を経て蘇った、国内唯一の赤瓦の天守閣

会津若松市のシンボル・鶴ヶ城。幕末の戊辰戦争や白虎隊の悲劇で知られる、会津はもとより福島県を代表する観光名所の一つです。平成25(2013)年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の舞台になったことも記憶に新しいですよね。

歴史好きな方はもちろん、そうでない方も一度は行きたい鶴ヶ城、今回はその見どころをまるっとまとめてご紹介しちゃいましょう。

まずは鶴ヶ城の歴史を簡単におさらい。

会津藩主というと江戸時代の松平氏が有名ですが、その他にも佐原氏・葦名氏、伊達氏、蒲生氏、上杉氏、加藤氏、そして保科氏・松平氏と、鎌倉時代から幕末まで多くの領主・藩主が会津の地を治めてきました。

鶴ヶ城の始まりは、室町時代初めの至徳元(1384)年に葦名直盛が造営した「東黒川館」とされます。当時はまだ天守閣はなく、館程度だったそうです。その後、安土桃山時代の文禄2(1593)年に蒲生氏郷(がもう うじさと)が七層の天守閣を築き、鶴ヶ城と命名したと伝わります。

江戸時代初めの慶長16(1611)年、会津で大地震が発生。鶴ヶ城も大きな被害を受け、加藤氏の大改修により寛永16(1639)年、五層の天守閣を持つ現在の形になりました。

慶応4(1868)年の戊辰戦争では1カ月にもおよぶ籠城戦で新政府軍の猛攻に耐え、「難攻不落の名城」と称えられました。

天守閣は明治7(1874)年に取り壊されましたが、昭和40(1965)年に再建。平成23(2011)年に黒瓦から赤瓦へと葺き替えられ、幕末当時の姿を取り戻しました。
赤瓦の天守閣は国内で鶴ヶ城だけ! 白壁と赤瓦のコントラストの美しさは必見ですよ。

鶴ヶ城の歴史をもっと知りたい方は、会津若松観光ビューローのこちらのページをチェック。現在の会津若松の基礎を築いた蒲生氏郷をはじめ、魅力的な武将や興味深いエピソードがたくさんあるのでぜひご一読を。

ちなみに地元では「鶴ヶ城」の名で親しまれていますが、こちらは「若松城」「会津若松城」とも呼ばれます。昭和9(1934)年に国の史跡に指定された際の名称は「若松城跡」なんですよ。
以上、豆知識でした。

城下町を一望する天守閣&千利休の子ゆかりの茶室を見学

天守閣内は「鶴ヶ城天守閣博物館」として公開されており、一層から四層では歴代領主の変遷や幕末の動乱、会津の先人たちの業績などをパネルや映像で紹介。年間を通してさまざまなテーマの企画展・特集展も開催しています。
お土産ショップや大河ドラマ「八重の桜」で実際に使用された衣装の展示コーナーもあります。

てっぺんの五層からは、会津若松の街や会津盆地を取り囲む山々を一望できて絶景です。北東方面には秀麗な磐梯山、そして白虎隊士たちが自刃した飯盛山が望めます。
街の姿こそ変わりましたが、義のために戊辰戦争を戦った先人たちもこの山々を眺めたのかと思うと感慨深いものがありますね。

天守閣の見学が終わったら、続いて本丸内にある茶室「麟閣(りんかく)」へと向かいましょう。この茶室は千利休の子であり、茶道の三千家(さんせんけ:表千家・裏千家・武者小路千家)の祖である千宗旦の父・少庵が建てたといわれ、福島県重要文化財に指定されています。

時は天正19(1591)年、会津を治めていた蒲生氏郷は、勇猛な武将であると同時に茶の湯に親しむ文化人でもあり、利休の高弟として利休七哲(しちてつ)の筆頭に挙げられるほどでした。
利休が秀吉の怒りに触れて切腹を命じられると、氏郷は利休の茶道が途絶えるのを惜しみ、その子・少庵を会津領内に匿います。そのとき少庵が氏郷のために造ったのが、この麟閣です。

東日本では珍しい草庵風の茶室(独立した茶室)で、戊辰戦争後に城下に移築保存されていましたが、平成2(1990)年に元々あった現在の場所に移築復元されました。見学だけでなく、お抹茶をいただくこともできるので、歴史と風情を感じながら楽しんでみてはいかがでしょうか(一席600円、お菓子付き。入園料別途)。

桜、新緑、紅葉、雪景色……、四季折々の景観も魅力

鶴ヶ城一帯は公園として整備されており、地元の人たちの憩いの場になっています。その広さは約8万7千坪、実に東京ドームの約6倍もあり、天守閣と茶室麟閣以外にも見どころが盛りだくさん。時間に余裕があれば、のんびり散策することをおすすめします。


画像提供:会津若松観光ビューロー

四季折々に美しい景観を楽しめるのも鶴ヶ城の魅力です。公園内にはソメイヨシノを中心に約1,000本の桜があり「日本さくら名所100選」にも選ばれています。
見頃は例年4月中旬から2週間程度。満開の桜と赤瓦の天守閣の組み合わせは定番中の定番ですが、やはり絵になります。石垣やお堀を彩る桜も風情たっぷり。夜はライトアップも行われ、幻想的な夜桜を楽しめます。
※今年(2020年)は暖冬の影響で開花が早まる可能性があります。事前に最新情報をご確認のうえお出かけください。


新緑、深緑の季節を過ぎ、秋が深まると紅葉シーズンの到来です。赤や橙、黄色に色づいた桜、モミジ、イチョウなどが天守閣や茶室麟閣、石垣、お堀を艶やかに彩ります。見頃は例年10月下旬~11月上旬で、シーズン中はライトアップも行われます。


冬、雪化粧した鶴ヶ城の美しさも格別です。毎年2月第2土曜日とその前日には「会津絵ろうそくまつり ゆきほたる」が開かれ、会津の伝統工芸品の一つである会津絵ろうそく約1万本が、鶴ヶ城をはじめ市内各所に灯されます。
雪景色と会津絵ろうそくのやわらかな光が織り成す景色は、まさに幽玄の世界。雪国らしい風情と会津が誇る伝統工芸品を一度に満喫できる素敵なイベントです。

雪景色に灯る会津絵ろうそく祭り2015


イベントといえば忘れてはいけないのが、毎年9月下旬に3日間にわたり開催される「会津まつり」。なかでも総勢約500人が市内を練り歩く「会津藩公行列」は必見です。出陣式は鶴ヶ城本丸で行われ、幕末を中心とする会津藩の人物に扮した人々が壮麗な時代絵巻を繰り広げます。機会があれば見に行ってみてくださいね。

会津の歴史が蘇る!綾瀬はるかも登場する祭典「会津まつり」に行ってきた

お土産に「御城印」や会津の民芸品・工芸品をどうぞ

鶴ヶ城に来たらぜひ入手したいのが、御朱印ならぬ「御城印」。
御朱印は寺社への参拝の証としていただくものですが、御城印は登城記念の印章。近年全国各地のお城で頒布されており、御朱印同様、集める人が増えているんですよ。

こちらの御城印は鶴ヶ城の文字に歴代城主の家紋が押印されていて、旅の記念やお土産にぴったり。御朱印帳に記帳していただく形ではなく別紙でいただく「書き置き」タイプで、本丸にある観光案内所で販売しています(税込み300円)。
鶴ヶ城オリジナル御城印帳もあり、こちらも人気です(税込み2,000円。御城印の記帳は別途300円)。
※現在、観光案内所は改装工事中のため、御城印は喫茶コーナー内休憩所で販売しています。

会津のお土産をいろいろ選びたいなら、鶴ヶ城そばのレストハウス『鶴ヶ城会館』の売店がおすすめです。赤べこ、起き上がり小法師、会津絵ろうそく、会津木綿、会津漆器などの民芸品・伝統工芸品から会津銘菓、地酒まで多彩な商品が揃っています。
館内には食事処や喜多方ラーメンが味わえるフードコート、手作りジェラート工房などもありますよ。


鶴ヶ城会館

福島県会津若松市追手町4-47

9:00~17:00 【冬季】9:00~16:00

0242-28-2288

http://tsurukan.com/

Googleマップ

カフェごはん or 絶品そば、お好みのランチはどっち?

鶴ヶ城の近くでランチをするなら、『アドリア北出丸カフェ』はいかがでしょう。その名のとおり鶴ヶ城北出丸のすぐそばにあり、木の温もりにあふれた店内でオムライス、パスタ、ドリアなどをいただけます。ランチメニューは月替わりの3種類で、スープ、キッシュ、サラダ、コーヒーが付きます。


アドリア北出丸カフェ

会津若松市追手町4-28 北出丸館1F

10:00~18:00(L.O.17:30)

0242-27-3600

https://www.adoken.co.jp/cafe/

Googleマップ

ほっと一息つきたいときに立ち寄りたい 会津周辺の個性派カフェ10選

そばどころ会津に来たらやっぱりそば!という方も多いはず。会津若松市内にはおいしいおそば屋さんがたくさんありますが、ここでは鶴ヶ城から歩いていけるお店を2軒ご紹介しましょう。

福島県立博物館の北側にある『かみしろや』は、そば好きにはおなじみの「山都(やまと)そば」を味わえるお店です。

かみしろや

会津若松市城東町1-50

毎週月曜日(祝日の場合は営業し、翌日が休み)

11:00~15:00 / 17:30~19:00

0242-26-8648

http://www.kamishiroya.com/

Googleマップ

北出丸近くの『蕎八(きょうや)かやの』には石臼粗挽きそばと更科そばの2種類があり、さらに伊勢うどんも提供しています。

蕎八かやの

会津若松市追手町5-34

なし

月~水 11:30~19:30 / 木 11:30 ~15:00 / 金 11:30~19:30 / 土・日 11:00~19:30

0242-27-0825

https://ja-jp.facebook.com/pages/%E8%95%8E%E5%85%AB%E3%81%8B%E3%82%84%E3%81%AE/367401696643620

Googleマップ

まとめ

最後に鶴ヶ城へのアクセスをご案内。

電車なら会津若松駅から、まちなか周遊バス「ハイカラさん」で「鶴ヶ城入口」下車、徒歩5分。路線図や時刻表は、会津バスのこちらのページでご確認ください。

まちなか周遊バス路線図

車なら磐越自動車道・会津若松ICから約15分です。
駐車場は、鶴ヶ城西出丸駐車場、鶴ヶ城南口駐車場、鶴ヶ城東口駐車場の3カ所があります(いずれも1時間200円、以降1時間ごと100円)。
(Googleマップ・鶴ヶ城付近の駐車場検索

見どころ盛りだくさんで、春夏秋冬それぞれに美しい景観を楽しめる鶴ヶ城。一度行ったらまた違う季節に訪れたくなること請け合いです! 会津若松にお出かけの際はぜひお立ち寄りくださいね。

ガイドさんが勧める会津若松城(鶴ヶ城)の見どころと四季折々の季節イベントを紹介

鶴ヶ城

福島県会津若松市追手町1-1

大人410円(天守閣・茶室麟閣共通券520円)・小中学生150円、茶室麟閣は大人(高校生以上)210円・小中学生無料
※天守閣と茶室麟閣以外は入園無料

無休

8:30~17:00(入城締め切りは16:30)

0242-27-4005(若松城管理事務所)

http://www.tsurugajo.com/turugajo/shiro-top.html

アクセス:周遊バス「ハイカラさん」で「鶴ヶ城入口」下車・徒歩5分、磐越自動車道・会津若松ICから約15分 駐車場:普通車360台(有料)

Googleマップ

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