肉の名店がプロデュースする「角煮 ✕ 大福」の異色コラボ “豚福” がヤバい
「福島の食べ物」と聞くと、ラーメンや果物と並んでお菓子を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか?
お土産で定番の「薄皮饅頭」や「ままどおる」はもちろん、以前紹介した「ポテトまんじゅう」のように他では見ないものまで、福島には数え切れないほどの美味しいお菓子があります。
そんなお菓子大国福島ですが、なんとお肉屋さんが作るお菓子が白河市にあるのです!
その名も「豚福」。
「豚さんの形をしたお菓子だろうか……?」
「もしかしてお菓子の中にお肉が入っているのかな……。」
「焼いた肉かな、肉汁が染みるといけないからスモークかな……。」
と、少し楽しい想像もちょっぴり怖い想像も膨らむのですが、その味、その正体は果たして……?
地元の人たちに愛される名店「肉の秋元 本店」
「豚福」を取り扱っているのは、白河駅から294号線を車で20分ほど上ったところにある「肉の秋元 本店」。
白河の人たちにはとても有名なお店で、僕以外にも常連さんのような方がお肉を買っていく姿をチラホラ見かけました。
この店でイチオシのお肉は「白河高原清流豚」。豚の品種選びから飼育、流通まで全て自社で行っているそう。品種にこだわり、場所にこだわり、水にこだわり、飼料にこだわり、と全てにこだわりを持って飼育されたお肉です。お肉自体に旨味があるのはもちろんのこと、さわやかな後味もあるのが特徴。
間近で見ると確かにこの時点で美味しそう。少しずつ暑くなってきたし豚の冷しゃぶとか食べたくなります。さらにお肉以外にも、自社で生産したお肉を使ったオリジナル商品もも多数ありました。
パッケージから全て手作りの焼肉パック。真ん中のシマ腸とかビールと合わせたらあっという間になくなりますね。
こちらは豚レバーを使用したふりかけ。これは実際に食べましたが、レバーの臭みがほとんどなく、レバーが苦手な人にもおすすめです。
そして、今回のお目当てでもあり一番目をひくオリジナル商品が「豚福」です!
なんと、普通の大福の中に 豚の角煮 が入っているんです。
豚の角煮……?
豚角煮まんみたいなものでしょうか。こしあんとの組み合わせが未知数すぎて味の想像がつきません。ちょっと怖い気持ちもありましたが、ためらっていたら何も始まりません。「豚福」を1つ購入。
ちなみに「豚福」はバラ売りではなく箱ごとでの販売です。1箱に6個入って1300円。基本は冷凍保存のため写真の通り保冷用の袋に入っているのですが、袋がまず可愛い。
3時間ほど自然解凍する必要があるため、ワクワクとドキドキと一緒に「豚福」を家に持ち帰り、いよいよご対面!
見た目は普通の大福。しかし中は…!
家に帰って、さっそく保冷袋から「豚福」を取り出します。お肉屋さんが作るだけあって、見た目から常識を覆されて度肝を抜かれるかもしれません。ドキドキです。
おおっ……!
普通に大福だ……。
ここまでは、他の和菓子屋さんの大福となんら変わりません。びっくりするくらい普通なのでこれ以上コメントのしようがありません。
ちなみに、緑の大福はヨモギが練りこまれたもので、しらかわとヨモギの大福が3個ずつ入っています。
さて、問題はその中身。一体どうなってるのでしょうか……?
あ、ほんとにお肉が入ってる。
本当に角煮がいました。しかも思ったよりもごろっとしてて大きい。さながらいちご大福です。ちょっとだけ怖さが復活しました。一度もお肉とこしあんを同時になんて食べたことないですからね。得体が知れません。得体の知れないものは怖い、当たり前の話です。。
とかグダグダ言い訳を言っていても始まりません。おそるおそる食べてみると……
あれ……。
皆さんも騙されたと思って食べてほしい。
コメントに困ったらどうしようとか考えてたのですが、お世辞じゃなく美味しいです。思いのほかパクパク食べられます。
まず、もちもちとした皮にほどよい甘さのあんこ。お肉屋さんのお菓子とは思えない美味しさです。これだけでただの大福として売っても人気商品になりそう。「じゃあ角煮なんていらないじゃないか!」と思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。お肉はお肉でいい味を出しているのです。
「豚の角煮」と聞くと、醤油とみりんの効いたご飯やお酒が進みそうな夜の品を想像しますが、あの角煮とは別物です。味付け、食感ともにさっぱりとした角煮です。
冒頭でさわやかな後味が特徴と書きつつ、「お肉でさわやかってなんだ……?」と内心思っていたりしたのですがこれを食べてわかりました。いい意味で味が後にひかないので、あんことお肉がけんかしてません。確かにさわやか。美味しい。
甘いとしょっぱいが抜群のコラボをしていて、あっという間に1箱食べきってしまいました。
まとめ
「豚福」は、現在肉の秋元本店と向かいにある「ひじりん館」の特産品コーナーで販売中です! 実はこの「豚福」、普段お肉を食べないご年配の方などにも食べてほしいとの思いからできた1品。確かにお肉の脂っこさなどはなく、お肉を普段食べない人でも美味しく食べられそうです。
その美味しさにも理由アリ。監修には日本料理の名店「分とく山」の総料理長で福島県しゃくなげ大使でもある野崎洋光さんが関わっています。さらに商品が完成するまでの期間はなんと2年! ここでもしっかりお肉に対するこだわりが見えますね。
確かにパッケージには野崎さん監修と書かれています。
他の地域や通販では絶対に手に入れることができない品なので、これをきっかけに白河観光を計画するのもいいかもしれません。他の地域の観光帰りに白河によって、お土産に買っていくのもいいですね。ウケること間違いなしです。
あ、でも渡す時にはちゃんと中に角煮が入ってること伝えないと、ちょっとびっくりしちゃうかもしれないので気をつけてくださいね!(笑)
肉の秋元 本店福島県白河市大信増見字北田82
9:00〜19:00(休業日:1/1、1/2)
0248-46-2350