大人も欲しくなる? ララちゃんランドセルで見た最近のランドセル事情
学び舎をあとに着古した制服に別れを告げる、3月は卒業の季節です。なんとも寂しい季節なだけに多くの方もこの時期は思い出深いものではないでしょうか。でも、だからといってうかうかはしていられませんよね! 別れがあれば出会いあり、そう4月から新生活がスタートという方も多いはず。
そんな新生活を迎えるにあたり、学生必須のアイテムといえば制服にかばん。中でも印象深いものといえば、6年をともにした相棒的存在「ランドセル」ではないでしょうか! 唐突になぜランドセル? と思うかもしれませんが、実は福島の会津若松市にはランドセル専門の老舗メーカー「羅羅屋(ららや)のララちゃんランドセル」の工場があるんですよ!
こちらではショールームの他に、国内ではここだけでしか見れない製造工程の見学があったりと大人も楽しめる施設となっているそう。“大人も”と聞けば行くしかありません! というわけで、大人だけで「ララちゃんランドセル」の工場に行ってきました笑。 残念ながら製造工程の撮影は禁止でしたが、ショールームにはカラバリ豊富で大人も欲しくなるような可愛いランドセルが揃うなど、最近のランドセル事情を伺う事ができましたヨ!
軍用から発展を遂げた、日本独自のランドセル文化
ところで、ランドセルって日本ではもう当たり前に文化として根付いていますいが、その歴史って皆さんご存知ですか? 分からないと思う方も多いと思うので、まずはじめにその歴史を見てみましょう!
ランドセルとは、江戸時代に西洋の軍隊制度を取り入れたことがはじまりとされています。ものを入れる布製のカバンとしてオランダからもたらされ、オランダ語のバックパックを意味する「ランセル」がなまって「ランドセル」になったとされているそうなんです。
通学カバンとしては、明治18年に学習院初等科が学用品を生徒が自分で持ち登校する、“教育の場での平等”という理念からランドセルを採用しましたが、当時は布製が一般的でした。その後、現在のような形になったのは明治20年、大正天皇が学習院に入学したことを祝い、当時の内閣総理大臣・伊藤博文が皮革製の箱型のランドセルを献上したことがきっかけといわれています。全国に普及しはじめたのは、少し先の昭和30年代以降なんだそうです!
出典:http://www.randoseru.gr.jp/history/rekishi.html
世界的に見れば、ドイツなどの一部の国では似たようなカバンを使用していますが、リュックのように軽いものが多く、革/合皮で作られる丈夫な日本のカバン=ランドセルは独自の発展を遂げた文化と言われています。
今時のランドセルはカスタムが当たり前? 衝撃のランドセル事情
ララちゃんランドセルもとい、羅羅屋は1981年にランドセル専門ブランドとして誕生しました。震災を機に工場を会津若松に建設し、2012年に”魅(見)せる工場”をテーマにした、国内唯一の製造工程を見学(予約必須)できる会津若松市工場をオープンしました。3800坪の敷地面積には芝生も整備されていおり、休憩などの利用もできるそうですよ! 工場へは会津若松市内から車で10分ほどの小高い丘の上にあります。その外観はガラス張りでぱっとみ工場には全然みせません!
そんなララちゃん工場、入り口すぐにショールームがありますが、もう見てびっくりです……。
こちらのショールームではオーダーメイドララちゃんをはじめ、一般品などの展示さていまが、もうカラバリがすごい笑。私の小学生の頃は黒、赤だったと思いますが(゚д゚) 茶、紺、緑、青、ピンク……今ってこんにカラバリ豊富なんですね!!
驚きつつ、さらに細かくみてみるとカラー以外にも気になる点が。
そう、装飾されたランドセルも多いということ。オーダーメイドすれば、ラインや柄など数万数千あるという組み合わせから自由にカスタムすることができます! これが人気の一つなんだそうです。ランドセルの製造には数百にも及ぶ工程があり、その全てを職人がハンドメイドで作っています。そのためこのような細かいカスタムも可能というわけなんですね!
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