日本酒持って電車でGO!? 只見線“飲み鉄”体験レポート
突然ですが、皆さんは“飲み鉄”をご存知ですか?
たとえば、“撮り鉄”は、鉄道の写真を撮るのが好きな人。“乗り鉄”は、鉄道に乗ることが好きな人。それと同じように鉄道に乗ってお酒を呑むのが好きな人を“飲み鉄”と呼ぶのだそう。
そして、そんな飲み鉄たちが月イチで集まり、只見線で日帰り旅を実施していると聞いて、早速私も参加してきました!
飲み鉄が行われている只見線は、会津若松駅と新潟県魚沼市の小出駅までをつなぐ路線で、この地域の貴重な公共交通機関のひとつ。
車窓から眺める只見川や奥会津の素朴な風景にファンが多く、これまで「紅葉の美しい鉄道路線ベストテン」第1位、「雪景色のきれいなローカル線ベストテン」第3位などに選ばれたことも!
また今年は雑誌『旅と鉄道』で「好きなJRローカル線ランキング(東日本編)」で堂々の第1位に輝き、話題となっています。鉄道好きなら知らない人はいないほど人気の路線なんですね^^
飲み鉄のスタートは会津若松駅から。
乗車する只見線はこちら。「只見ユネスコエコパーク」登録記念のラッピング車両でした。
4人がけのボックス席が並ぶ車内が飲み鉄の舞台。発車の合図とともにスタートです!
乾杯〜!!
飲み鉄のルールは、いたってシンプル。自分の好きなお酒やおつまみを持って、電車に乗り込むだけ。飲み鉄開催中は只見線沿線のどこから乗ってもどこで降りても自由、運賃は各自負担で(会津若松〜会津川口で往復2280円)で、会費などはありません。お酒が飲めないけど、雰囲気だけでも楽しみたい人はソフトドリンクでの参加もOK!
ただし、一般のお客さんも乗車しているので、大声で騒いだり、迷惑になるような行為は厳禁です。そして、今回私が持参したのはこちらの2本。
左は会津若松市の高橋庄作酒造店の春限定酒「会津娘花さくら純米吟醸うすにごり」。お米の味わいをしっかり残しつつも、爽やかな味わいがお花見気分を盛り上げてくれそうということでチョイス。
そして右は浪江町で被災し、現在は山形県長井市で酒造りを続けている鈴木酒造店の「甦る」。その名の通り、復興への願いがつまったお酒は、キレよく飲みやすさ抜群!2011年の豪雨災害により、今なお会津川口駅〜只見駅が不通のままの只見線が、1日も早く復旧するようにという想いから選びました。
普段なかなか食べる機会のない地元の駅弁も購入。
春らしいたけのこご飯に、鮭や天ぷら、煮物と盛りだくさん。これひとつで十分おつまみになります。また、ご一緒した農家さんが、会津の伝統野菜のひとつ「荒久田くきたち」のおひたしを持ってきてくださいました。
茎がびっくりするほど甘くて、何もつけなくてもパクパクいける! さらには、別の方から手作りの桜餅の差し入れも。
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