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もはや“日本酒県”だよね!福島で金賞受賞した蔵元と受賞銘柄をまとめてみた

「モンドセレクション」や「ソフィーアワード」など、食の世界にはさまざまなコンクールがありますよね。

日本酒の世界も例外ではありません!

各自治体や飲食関係の企業が主体となり、日夜さまざまな賞レースが展開されています。その中でも、最も権威ある賞と言われているのが「全国新酒鑑評会」。

日本各地の蔵元が、その年に醸したお酒で勝負するこのコンクールで、本年度も春に開催されました。

そして、今年の金賞(最高賞)獲得数全国No,1に輝いたのは、

 

なんと……

 

福島県でした!ヽ(=´▽`=)ノ

 

しかもこれは4年連続の快挙!!
あらためて、「福島の日本酒はおいしい」と、全国に知ってもらう結果になったのです。

 

「全国新酒鑑評会」ってなに?

とはいえ、そもそも「全国新酒鑑評会」とは、どんなコンクールなのでしょうか。

主催元の「独立行政法人 酒類総合研究所」によると、最初の開催は1911年。実に100年以上の歴史あるコンクールだということがわかります。

その目的は、全国で造られる日本酒の醸造技術と酒質の現状を調査・研究することによって、より品質の高いお酒を消費者に提供するため。

単に各蔵元が実力を競うというよりは、新酒が一斉に出揃うことにより日本酒界全体の動向が見えたり、新たなトレンドが生まれる場といったほうが近いかもしれませんね。今年は854点が出品され、うち227点が金賞を受賞しました。

では、栄えある金賞酒を生んだ蔵元をご紹介していきましょう!

1. 仁井田本家(郡山市) 銘柄:穏

仁井田本家

全量自然米にこだわった酒造りで注目を集める蔵元。現在の当主・仁井田穏彦さんで18代目という老舗でもあります。

銘柄名の「穏」は、代々仁井田本家の当主の名前に受け継がれる一字から付けたもの。その名の通り、お米の上品な甘みが感じられる優しい味わいのお酒です。

郡山市田村町金沢字高屋敷139
024-955-2222
http://www.kinpou.co.jp

 

2. 松崎酒造店(天栄村) 銘柄:廣戸川

31歳の若き杜氏・松崎祐行さんが率いる気鋭の蔵元。今回で5年連続の金賞受賞となりました。近年は首都圏など県外での人気が急上昇中。

代表銘柄「廣戸川」は、スルスルといくらでも飲めてしまいそうな透明感が魅力です!

岩瀬郡天栄村大字下松本字要谷47-1
0248-82-2022

 

3. 玄葉本店(田村市) 銘柄:あぶくま

蔵元としての規模は大きくはないものの、その実力は多くの日本酒ファンが認めるところ。少人数生産ならではのきめ細かい仕込みで、年々その評価を高めています。

代表銘柄「あぶくま」は、香りと旨味をバランスよく仕上げ、食中酒として親しまれています。

福島県田村市船引町船引字北町通41
0247-82-0030

 

4. 佐藤酒造(三春町) 銘柄:三春駒

滝桜で有名な三春町にある酒造。現在は南部杜氏・八重樫健さんが杜氏を務めています。“チームワークで醸す酒”をモットーに、丹精込めて造られるお酒はキレよく爽やか。

三春町内では9割のシェアを誇るほど! まさに地元で愛されているお酒です。

田村郡三春町中町67
0247-62-2816
http://www.boki.co.jp/sake/

 

5. 東日本酒造協同組合 銘柄:奥の松

伝統を受け継ぎながら、新たな技術も積極的に取り入れた酒造りで知られる奥の松酒造は、今年で創業300年。記念すべきアニバーサリーイヤーの金賞受賞となりました。

芳醇な香りとなめらかなのどごし、風格を感じさせる佇まいはさすがです!

二本松市長命69
0243-22-2153
http://www.okunomatsu.co.jp

 

6. 鶴乃江酒造 銘柄:会津中将

会津若松の鶴乃江酒造と言えば、女性杜氏さんがいらっしゃることでも有名なんです。

昨年は「SAKE COMPETITION 2015」で日本一になるなど、数々のコンクールで華々しい成績を納めている蔵元でもあります。

独特のフルーティーさとまろやかな口当たりが◎。

会津若松市七日町2-46
0242-27-0139
http://www.d3.dion.ne.jp/~seibo/

 

7.名倉山酒造 銘柄:名倉山

東北清酒鑑評会では、なんと17年連続金賞受賞。長きにわたり、良質な日本酒を醸している名倉山酒造の酒造りのこだわりは「きれいなあまさ」を追求することにあります。

代表銘柄「名倉山」は、華やかさがありつつも飲み飽きしない、なんとも理想的なお酒です。

会津若松市千石町2-46
0242-22-0844
http://www.nagurayama.jp

 

8 + 9. 末廣酒造 銘柄:嘉永蔵(嘉永蔵)、玄宰(博士蔵)

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末廣酒造のふたつの顔。それは昔ながらの風情ある蔵の佇まいを今に残す「嘉永蔵」と、最新のテクノロジーを導入した「博士蔵」です。

今年は、それぞれで金賞受賞酒を輩出しました。飲み口爽やかな「嘉永蔵」と気品あふれる「玄宰」、どちらも個性が光ります。

会津若松市日新町12-38
0242-27-0002
http://www.sake-suehiro.jp

 

10. 大和川酒造店 銘柄:弥右衛門

創業以来、福島県産の米にこだわり、地元の人々の手で仕込むことをモットーとしてきた大和川酒造。近年は海外にも目を向け、積極的なPRも行っています。

金賞受賞酒の「弥右衛門」は、自社田・自社栽培の山田錦を使って丁寧に醸した、蔵元渾身の力作と言えるでしょう。

喜多方市寺町4761
0241-22-2233
http://www.yauemon.co.jp

 

11. ほまれ酒造 銘柄:会津ほまれ

昨年、世界最大規模のワイン品評会で日本酒部門の世界一を獲得するなど、目覚ましい活躍ぶりが話題となったほまれ酒造。それも長年培った高い醸造技術の為せる技と言ってもいいでしょう。

控えめな香りの中に、深い味わいが広がる「会津ほまれ」は、酒蔵の看板を背負うにふさわしいお酒です。

喜多方市松山町村松字常盤町2706
0241-22-5151
http://www.aizuhomare.jp

 

12. 国権酒造 銘柄:国権

南会津町の中心部に蔵を構え、酒造りを行っている国権酒造は、全商品の平均精米歩合は55%、すべて特定名称酒というこだわりの蔵元です。

杜氏の佐藤吉宏さんは、2013年の南部杜氏No,1に輝いたスゴい経歴の持ち主。そんな匠の手で丹精込めて造られるお酒は、きめ細かなまろやかさが特徴です。

南会津郡南会津町田島字上町甲4037
0241-62-0036
http://www.kokken.co.jp

 

13. 榮川(えいせん)酒造 銘柄:榮四郎

会津若松で生まれ、現在は磐梯町に本拠地を置く榮川酒造。「東北に酒あり」のキャッチコピーは、福島県民にはおなじみですよね!

磐梯山の名水で仕込まれた大吟醸「榮四郎」は、マスクメロンを思わせる香りとすっきりで柔らかな口あたりの上品な逸品です。

耶麻郡磐梯町大字更科字中曽根平6841-11
0242-73-2300
http://www.eisen.jp

 

14. 栄川(さかえがわ)酒造 銘柄:石田三成

さかえがわ外観

福島県の西のはじ、新潟との県境にある西会津町で、江戸時代から酒造りに携わってきた栄川酒造。こちらはなんと、豊臣秀吉の側近として知られる石田三成の縁の方が蔵元をされています。

地元密着型で真摯にお酒と向き合いながら造られるお酒に、武士の気概のような力強さが感じられます。

耶麻郡西会津町野沢字本町甲1184
0241-45-2013

 

15. 白井酒造店 銘柄:萬代芳

会津美里町(旧会津高田町)の街道沿いに建つ白井酒造店は、蔵人たった6人の少数精鋭の蔵です。こちらの特徴は杜氏を据えず、蔵人全員で方向性を決めるという独自の手法。

近年では代表銘柄「萬代芳」のほかにも、現在の9代目が醸造する「風が吹く」も大変な人気となっています。

大沼郡会津美里町永井野字中町1862
0242-54-3022

 

16. 豊国酒造 銘柄:學十郎

全国新酒鑑評会でなんと、9年連続金賞受賞の実績を持つ会津坂下の実力派蔵元。昔ながらの「人の手」による醸造にこだわり、すべてを手間のかかる「ふなしぼり」という方法で醸造しています。

創業者の名前を冠した「學十郎」は会津産の酒米・五百万石を使い、香り高く繊細な味わいに仕上げました。

河沼郡会津坂下町字市中一番甲3554
0242-83-2521
http://www.aizu-toyokuni.com

 

17. 曙酒造 銘柄:一生青春

“若手杜氏が頑張る蔵”として、注目を集めている曙酒造。金賞を受賞した「一生青春」のほか、「天明」やヨーグルトリキュール「Snow drop」など、人気銘柄をさまざま世に送り出しています。

日本酒の特徴でもある、時間とともに移り変わる味わいを大切にした酒造りにこだわりを感じます。

河沼郡会津坂下町戌亥乙2
0242-83-2065
http://www.akebono-syuzou.com

 

18. 喜多の華酒造 銘柄:きたのはな

酒造が軒を連ねる喜多方市において、もっとも若い蔵がこちら。大正8年創業の喜多の華酒造です。夫婦ふたりの二人三脚で酒造りに挑み、今年初めて仕込んだ大吟醸「きたのはな」で見事金賞に輝きました。

ふたりの絆の証とも言える華やかで旨味たっぷりなお酒です。

喜多方市字前田4924
0241-22-0268
http://www.kitano87.jp/

 

蔵元さんに直接、金賞受賞の喜びを聞いてみた!

実際に受賞した蔵元さんの喜びはいかほどか伺うべく、西会津町の栄川酒造さんを訪ねました。
店内に入ると日本酒を販売するショーケースがずらり。西会津町でしか手に入らない限定のお酒もあります。

さかえがわ店内

社長の石川純一さん。栄川酒造15代目の蔵元です。
今は杜氏も兼任し、奥様や息子さんと酒造りに励んでいます。

さかえがわ社長_石川純一

これまで何度となく全国新酒鑑評会に出品してきましたが、思うような結果は出なかったという石川さん。さまざまな試行錯誤を重ね、もし今回穫れなければもう挑戦は諦めようと思っていたといいます。

そんな決意のもと仕込んだ今季のお酒、出来上がったものを一口飲んだ瞬間、『これは(金賞を)穫れる!』と確信したそう。

結果はご覧のとおり。長い歴史の中で初の金賞受賞となりました。念願がかなって喜びもひとしおの石川社長。

「悲願を達成できた喜びは大きいですが、まだまだこれから。この受賞が次の代への励みになるようにこれからもがんばります」と語ってくださいました。

 

まとめ

日本酒づくりは技術や経験もさることながら、気候やお米、お水の状態にも左右される、とても繊細な作業です。その中で、これだけレベルの高いお酒をコンスタントに作っていけるというのは、造り手の方々の努力なくしては成り立たないもの。

いち日本酒ファンとして、本当に頭が下がります。受賞を果たした蔵元のみなさん、本当におめでとうございます!

また来年も期待してます^^!

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