旬な採れたて野菜で “畑の朝食レストラン” が楽しめる「Food Camp」で農産物の収穫体験

福島県に住んでいると、農業は身近な存在。車で郊外を走れば田んぼや畑が見えてくるし、子どものころは水田で鳴くカエルの大合唱を聞きながら育ちました。近所には農作物の直売所があって胃袋を満たしてくれている。

でも、よく考えてみると、一般的な家庭で育った私は自分で畑を耕したり、米を作ったりしたことはありません。大人になってからも農業からは遠い生業(なりわい)。

そんなこともあって日々の料理に欠かせない食材を育てている人たちや場所を知って、距離を縮めてみたいなあと長年思っていました。農業体験と食を組み合わせた「グリーンツーリズム」にいつか参加してみたいと願っていたものです。

 

Food Campキッチンカー~夏野菜収穫体験~

昨年8月、郡山市内の農場で収穫を楽しみ、その場で採りたての野菜を食べられるツアーがあるという情報を聞きつけ「Food Campキッチンカー~夏野菜収穫体験~」に参加してきました。

催行しているのは、ツアー客をタクシーで送迎してくれるサービスが好評な郡山観光の「孫の手トラベル」さん。独自の企画に加え、キッチンカーを導入した「food campツアー」を2015年11月からスタートしています。

朝6:30に出発し、バスで郡山市大槻町の鈴木農場へ7時に到着。靴に泥除けのカバーをつけ、手袋を借りてからナス畑での収穫にトライします。

見たこともない大きさのナスや珍しい品種。雨が降ったり止んだりの天候も、収穫に夢中で意外と気にならない。2人〜3人で一組になって「これ、もう食べごろだよね」とナスの実を枝から鋏で切り取り、かごに集めます。

収穫したナスについて説明してくれたのは、鈴木農場の鈴木光一さん。種の専門家でもあり、郡山産のブランド野菜を育成している農家のメンバー「あおむしくらぶ」のお一人です。

 

白いナス、長いナス、縞々模様のナス、まん丸いナス、赤紫色のナス(「ロッサビアンカ」「翡翠ナス」などそれぞれ名前があります)。

 

「これは、焼くと肉質がとろりとしますよ」。品種にあう揚げる、蒸すなどの調理法を教わりながら、朝食への期待に胸が膨らむばかり。

1時間ほどでナス畑を後にし、バスの中では鈴木光一さんから郡山のブランド野菜について教えてもらいます。「御前人参」「めんげ芋」「万吉どん(たまねぎ)」「冬甘菜(キャベツ)」、そういえば郡山市内の農産品の直売店でよく見かけるようになりました。

 

生で食べるトウモロコシ、その甘さに驚き

鈴木農場さんのササニシキの水田地帯を通りながら、朝食会場のあるトウモロコシ畑へ。

前日に風雨に見舞われ、大きな実をつけながら倒れてしまったトウモロコシの畑。天候の農作物への影響についても目の当たりにします。
 

 

トウモロコシは、生で食べられる皮の薄い品種なので収穫しながらその場でパクリ。驚きの甘さ。普段の生活では絶対に味わえない野菜の美味しさを感じることができるのもツアーの魅力。まるまる1本食べてしまう人続出です。

早朝から野菜の収穫に精を出した後に待っていたのは畑の朝食レストラン。トウモロコシ畑にキッチンカーがやってきてレストラン「branco」の中田シェフが準備をして待ってくれています。

 

前日の雨でぬかるんだ畑に、シートを敷き、テントを設営しお出迎え。食卓にはお品書き。さっき畑で採ったナスもきちんとメニューにあります。トウモロコシのかき揚げもたまりません。ご飯がススムなあ……。

まだほとんど市販されていない小粒のマイクロトマト(味が濃いです)や、食用ホオズキ(オリーブのような香りと深みのある味でした)も試食させてもらいました。

雨も上がり、青空がまぶしい。屋外の解放感。料理によく合う地酒も少しいただいたりして、すっかりくつろぐ朝10時。

 

旅程は、鈴木農場さんの直売所でいろんな野菜をお土産用に買ってから、市内の温泉へ。気が緩む〜。

そして、遅めの昼食。昼食もレストラン「branco」が郡山ブランド野菜を使って創作料理を振る舞ってくれます。トウモロコシを練り込んだクロワッサン、トウモロコシのスープ。

 

これはやはりほしくなりますよ、ワインが! ということで、この日はドイツ産甲州ワインをススメていただきました。

 

まとめ

料理をしたみたり、食べることを楽しむようになると、その食材についてもっと知りたくなります。採りたて野菜の美味しさを知ると、今度は生産の現場を訪ねてみたくなったり、生産者のお話を聞いてみたくなるもの。

畑の土の柔らかさ。のびのびした耕作地の広さ、雨上がりの日差しのなかで夏野菜をたっぷり味わえた体験ツアーは午後3時過ぎに終了(帰りも家までタクシーで送ってもらえます、買った野菜が増えてもらくちん)。

家からわすか15分の距離なのに、私にとっては日常から離れることができた異空間。近すぎて見えなかった農業に「見る」「触れる」そして「味わう」の体験型ツアーは、子ども時代の夏休みのような濃密な時間でした!

 

孫の手トラベルさんとのコラボ企画

「もっと地元のおいしいものを知りたい」が「こんな採りたてを体験して食べてみたい」、「この場所で食べてみたい」を実現できるツアー企画を孫の手トラベルさんと一緒に考えるワークショップが3月13日(月)19時 co-ba koriyamaで開催されます。

是非、興味のある方は参加してみてください。

https://www.facebook.com/events/674671579387123/