これぞ道の駅!地物づくしで里山の恵みをたっぷり味わえる「さくらの郷」一押しグルメ

福島県二本松市の有名なイベントといえば、何をおいても菊人形展ですよね。今年は明治維新すなわち戊辰戦争から150年ということで、ひときわ力の入った展示が行われているようです。これから会期末の11月25日にかけて、会場の霞ヶ城公園(地元の通称:お城山)の紅葉も見ごろを迎え、多くの人でにぎわいます。

参照:二本松の菊人形(2018)

 

しかし今回筆者が向かったのは、二本松駅を挟んでそのお城山とは反対の東方向。阿武隈(あぶくま)の山間、のどかな里山風景の中に建つ道の駅「さくらの郷」を訪ねました。

 

2013年3月のオープンから6年目。レストランと農産物直売所からなる、こじんまりとした道の駅です。この辺りは2005年に二本松市と合併する前、岩代町という町だった地区で、看板にも「いわしろ」の名があります。

 

外観も店内も、一見どこにでもあるフツーな感じですが、ひとたびここで買い物や食事をすると、じわじわとその良さが身に染みて、いつの間にかリピーターになってしまう魅力がある道の駅なのです。

 

ハフハフ!焼きたてピザとモチモチけんちんうどん

一見フツーだと言いましたが、あまりフツーとは言えないものがひとつあります。最初にこれをご紹介しましょう。それは駐車場の隅にたたずむピザ工房「石窯」!

 

この日、朝食抜きで取材に臨んだ筆者の第一のお目当ては、これでした。直売所内で生ピザを買うと、それをこの窯で焼き上げてくれます。実はこの石窯が稼働しているのは週末だけ。筆者がここを通るときはなぜかいつも平日だったので、この日がデビューだったのです(^^)

 

3種類のトッピングの中から、「味噌ピザ」をチョイスしてみました。そう、味噌とチーズって意外に合うんですよ♪ しかも、これはなんとフキ味噌が敷いてあるというではないですか!

工房に持っていくと、薪をくべたばかりだという窯からモクモクと煙が・・・@o@ 赤いエプロンがかわいいおじさんに渡し、焼き上げてもらうのを待つこと10分弱。

 

あぁ、晴天のアウトドアでハフハフしながら食べる焼きたてピザに勝るものなし。ベースの味噌が主張しすぎず、とろーりチーズと絶妙のハーモニー。ほのかなフキの風味、トッピングのかぼちゃの甘さがさらに味噌のコクを引き立てます。しかしうまいな、この味噌。

 

直径22センチ程度と、女子ひとりでもペロっと平らげてしまえる大きさですが、ここでは2枚だけにして残りはお持ち帰りとし(箱と袋もらえます)、もう一つのお目当てをいただきに、「さくら食堂808」へ移動します。

 

こちらのメニュー、やっぱり一見フツーですよね。筆者も最初見たときは、正直あまりソソられませんでした。だって、こういう蕎麦とかうどんとか、どこでも食べられるじゃないですかー。

 

そんな偏見を見事に打ち砕いてくれたのが、さくらの郷マネージャーさんイチオシの秋冬限定メニュー「けんちんうどん」。これが目からウロコの美味しさで、ぜひ福島TRIPの読者にもお伝えしたいと、本日改めて取材に臨んだのであります。

 

この盛り、すごいでしょ? 山盛りのお野菜。大根、人参、ネギ、ゴボウなど定番具材にジャガイモがゴロゴロ。なかなか麺にたどり着けません。ハフハフしながら焦らず味わいます。

 

やっと麺が見えてきました。地元産の小麦を使い、ここで製麺している極太うどんです。

あ、今あなた、うどんはツルツルシコシコじゃなきゃって言いましたか? その思い込みは一度捨ててください。こちらの麺は、適度なコシを残しつつ口当たりはフワッと柔らか。なにより麺そのものの味がしっかりとしていて、麺だけでも食べてもスゴクおいしいんです!

そして汁はもちろん味噌味ですが、これがまた後を引くおいしさ。酒粕が入っているのかと勘違いしたほどまろやかでコクがあります。ごちそうさまでした!いや、やっぱりここの味噌うまいな。

 

こだわりの特産品がもりだくさん

さて、お土産コーナーに行きましょう。産直コーナーは地の野菜や果物がたくさん並んでいます。この時期からはリンゴが旬。「羽山りんご」は、昼夜の寒暖差が激しいこの地方の特性を生かして作られる、おいしいリンゴのブランド名です。

 

おにぎりやおこわといった総菜はもちろん、お餅も売ってます。他の産直でもよく「つきたて餅」って売ってますけど、これだけの質感とボリュームの餅はあまり見かけません。もちろん、きなこ餅や自家製餡でつつまれたあんこ餅もありました。

 

冷蔵ケース内のスイーツ類も、素材を生かしたレシピで丁寧に手作りされたもの。ヘルシーかつコスパもすばらしい。(※季節によって変わります)

 

そして、揚げ物好きな筆者がどうしても惹かれてしまうのが、この看板。

 

ごんぼコロッケは、いまや二本松名物として市内の他店でも販売されていますが、「元祖」はこちら、「さくらの郷」の皆さんが考案したものだそうです。隣のケースにある「ネギ味噌コロッケ」とともにお持ち帰りしてビールとともに頂きましたが、きっと油がいいのでしょう、冷めてもおいしいんです。

 

どちらもオススメですが、筆者的にリピ確実なのはネギ味噌ですね。このレシピを考案した「企業組合さくらの郷」の皆さんに心から感謝。やはりこれも、味噌のうまさが決め手なんだと思います。

そしてこちらが、その「天然醸造さくら味噌」。聞けばお土産人気ナンバーワン、リピータ―続出なんだとか。公式ホームページの説明には「これぞ、道の駅さくらの郷の味」とあります。さすが。

▲写真提供:企業組合さくらの郷▲

 

あ、今あなた、味噌や醤油なんてどれも同じようなもの、って言いましたか? その思い込みは捨てましょう。こういう基本的な調味料こそ、「本当にいいもの」を選ぶべき。話題の発酵食品の元祖ともいえる味噌、ぜひ違いを味わってみてください。もちろん食堂で供されている自家製麺のうどん、蕎麦のほか、中華麺もありましたよ。

 

道の駅さくらの郷周辺の見どころ

道の駅さくらの郷の周辺の見どころもご紹介しておきましょう。

 

さくら回廊

「さくらの郷」というネーミングからもわかるとおり、この岩代地区は桜の名所なんです。ソメイヨシノよりも花の時期が長いしだれ桜が多いですから、春ならぜひ「さくら回廊」のウォーキングをどうぞ。道の駅から歩いて回れます。

 

杉沢の大杉

南へ車で10分ほどのところにある国指定天然記念物、樹齢1000年という「杉沢の大杉」も一見の価値あり。周囲は気持ちのいい公園になっています。

 

名目津温泉

東へ20分ほど走ると、秘湯「名目津温泉」。渓流を臨むお風呂が日帰りで利用できます。

 

季の子工房

そして、以前にもご紹介したなめこ農家が営む本格的イタリアン・オーベルジュ(農家民宿)「季の子工房」も、道の駅さくらの郷から車で15分です。

なめこ農家が営む1日1組限定の農家民宿「季の子工房」で極上イタリアンに舌つづみ

 

里山ドライブ

道の駅さくらの郷が位置する阿武隈高地には、吾妻連峰のような高い山はありません。穏やかな山々の間に広がる里山風景の中をのんびりドライブするのもオツなもの。実際、晴れた週末にはツーリングのバイクもよく見かけます。今の時期は収穫が終わった田んぼのはせがけの向こうに紅葉の山々が広がっていますよ。

 

まとめ

道の駅さくらの郷の店内に、こじゃれたパッケージや派手な演出は見られません。でも、ひとつひとつに生産者さんの工夫と愛情が詰まっているのがよくわかる商品ばかり。

周囲にも、地味だけど味のある見どころが点在しています。菊人形展を見に訪れた方もぜひ岩代方面へも足を延ばして、この土地の魅力をじわじわと感じていただければと思います。

11月10日(土)11日(日)は、道の駅さくらの郷で「新そばまつり」だそうですよ!

道の駅さくらの郷

福島県二本松市東新殿字平石田12番地2

0243-68-4770

9:00〜17:00(食堂は11:00〜15:00)

https://www.sakura-no-sato.com/