中川 雅美
中川 雅美

和菓子の街で大人も子供も楽しめる和菓子づくりを体験してみた!

二本松観光

和菓子、お好きですか?日本茶と一緒に、大福?お饅頭?どら焼き?デコレーションたっぷりのケーキなどと比べると、どれも見た目はいささか地味ですが、そのぶん気取らずエブリデースイーツとしてぱくぱくイケちゃいますよね^^;;

でも、たまにはこんなかわいらしい上生菓子もいかがでしょう。

 

季節の風物をお菓子で表現する。なんとも日本らしい“粋”じゃないでしょうか。これ、もちろん機械では作れません。熟練の職人さんがひとつひとつ手作りしているわけですが、なんと、その手作り工程の一部を体験できるプログラムがあると聞いて、行ってきました。

「家族で楽しむ和菓子作り体験」。場所は二本松市の御菓子処「日夏」さんです。

 

「家族で」とありますが、友人同士の申込ももちろんOK(笑)。教えてくださったのはこの道30年のベテラン職人、安田さんです。よろしくお願いします!

 

「今日はこの4つを作ります」と用意されていた見本がこちら(人数によっては3つの場合もあるそうです)。

 

季節の2点(紅梅、雪に梅)に加え、いろいろな技法を見せてくださるため、秋の柿や南天を表現したものにも挑戦します。

上生菓子の材料は、基本的には手忙(てぼう)と呼ばれる白いんげんで作る白餡。これをデザインによってさまざまに着色したものを使います。まずは、「型を使うのでいちばん簡単」という紅梅からいってみましょう。

紅色の餡を手の平に広げ、その中に小豆餡を入れて丸めて成型するのですが・・・

 

安田さんのお手本どおりには、どうも行きません(当たり前ですがw)。それでもなんとか中の餡が飛び出さないように丸めたら、型に入れてぎゅっと押します。おお、梅の花完成!

 

いえ、まだです。最後に裏ごし器の網目を通した黄色い餡を真ん中にちょこんと載せて、出来上がり。

 

次は柿です。柿色の餡の中に白餡を入れて丸めるところまでは同じ。でもこの果物の微妙な凹凸ってどう表現すると思いますか?答えは、「濡らした布巾に包んできゅっと絞る」。なるほど。やってみると、本当に柿っぽい皺がつきました!水あめを塗って照りを出せば、本物の果物の肌のようです。

そこに型抜きした緑色の羊羹をのせ、こんどは布巾を固く丸めた先できゅっと押すと、まるで本物のヘタが完成しました。

 

そのほかにも、米粉をまぶして雪を表現したり、焼きごてを使って梅の枝を描いたり、溶かした羊羹を絞り出して南天の実を描いたり、いろいろな手法を見せてくださいましたが、感動したのは道具がみなシンプルだということ。使い込まれた木型、金型などはもちろんですが、布巾一枚だけでもさまざまな表現が可能なんですね。

 

材料も基本的には豆と砂糖ですから、その気になれば「家でも作れますよ」(安田さん)というシンプルさ。しかし、だからこその奥の深さ。和菓子の世界に改めて魅せられた1時間でした。

つくったお菓子はもちろんお持ち帰り。どうですか?そんなに見た目、悪くないでしょ?生ですから日持ちは3日ほど。これはもう一気にいただくしかありませんね~♡♡♡

 

二本松藩の城下町には歴史ある菓子処がいっぱい!

この体験メニューを提供している日夏さんは、創業明治21年の老舗。もちろん商品は上生菓子だけでなく、二本松名物の二本松羊羹をはじめ、最中、饅頭と店内は和菓子天国です。(加えて窯出しシュークリームやチョコレートなどの洋菓子も!)

 

しかしですね、人口5万5千の二本松市内には、実は日夏さん以外にも和菓子屋さんが15軒以上。パティスリーやベーカリーなど洋菓子系も含めると20軒以上もあって、まさに町全体がスイーツ天国なのですよ!

今年1月20日には、市内の菓子店が一堂に会する「にほんまつ菓子博」という催しも開かれ、甘いモノ好き筆者は当然いそいそと出かけたわけですが、会場は予想以上の大賑わい。各ブースとも人だかりで、目当てのお菓子を買うのも一苦労状態でした。みんな、やっぱり甘いモノ好きなんだな~(笑)

▲こちらは菓子博でのディスプレイ。上生菓子の匠の技です▲

二本松にはなぜにこれほど菓子店(と菓子好きの人)が多いのか?商工会の方に伺ってみると、「城下町だからです」とのお答え。

そう、ここは江戸時代、丹羽家が治めた二本松藩の城下町。市内にある霞が城は日本百名城にも選ばれており、歴男・歴女の皆さんには人気の史跡なんです。かの戊辰戦争で落城・焼失しましたが、1980~90年代に復元が進み、現在では見事な本丸石垣や天守台を見ることができます。周辺は霞が城公園として整備され、春は桜、秋は紅葉が美しい憩いのスポットなんですよ。

 

寛永20年(1643年)、このお城に入場して二本松藩の初代藩主となった丹羽光重氏は、茶道を極めた文化人であられたそう。お茶といえばお菓子。藩内では菓子作りが奨励されたとかで、「藩命を受けた菓子職人が江戸で製菓の法を学び、その後独自の研究も踏まえて完成させた」のが、いまに伝わる「二本松羊羹」なのだそうです。(二本松商工会パンフレットより)

日夏さんの並びにある玉嶋屋さんは、江戸期創業というさらなる老舗。こちらの本練羊羹は、藩主丹羽公の御用菓子として徳川家にも献上されていたとのこと。そして、いまでも当時と同じ製法が守られているというのですから、驚きです。

 

ちなみに、格式高い本練羊羹よりも手軽で、お土産としても人気なのが玉羊羹。こちらも昔から二本松名物でしたが、玉嶋屋さんでは近年はそれに桃やリンゴなどのフレーバーが加わり、さらにはなんと!「ハート型」も登場。思わず自分にご褒美買いしちゃいそうです(笑)

 

地元で定評の甘味を召し上がれ。筆者オススメの3品

そんな歴史に育まれた二本松のお菓子文化。羊羹の他にも、実はここに2年ほど住んだことのある筆者が独断と偏見でオススメする「とっておき」3点を、最後にご紹介しましょう

丹波屋さんの「焼き揚げだんご」

誰もが5本10本と大人買いし、週末ともなると午前中で売り切れてしまう超人気商品。見た目もお味も素朴なのだけど、一度食べたらリピート確実の逸品です。

白河屋さんの「地酒・大吟醸ケーキ」

二本松が世界に誇る地酒「奥の松」の大吟醸を使った超ぜいたくケーキ。ふわふわしっとり、真っ白なスポンジの肌から香り立つ大吟醸・・・。食べたら運転は控えてください。

花月堂花屋さんの「あだたら山の揚げまんじゅう」

甘い饅頭を油で揚げちゃうなんてカロリーが・・・と思いきや、餡の甘さが控えめなのと、たぶん油がとってもいいのだと思うのですが、ぜんぜんしつこくないのです。なにより、カリっと芳ばしい皮がやみつき間違いなし。

商工会作成のこちら↓のパンフ「二本松スイーツ散歩道」も参考にしてくださいね♪

 

まとめ

ということで、全国の甘いモノ好きの皆さん、ぜひ二本松へどうぞ!
日夏さんの和菓子作り体験は、2人以上で2日前までに申込みを。(一人1,200円、月曜定休)

▼和菓子作り体験
電話: 0243-24-5085(にほんまつ観光協会)または0243-22-0063(御菓子処日夏)
URL:
https://www.nihonmatsu-cci.or.jp/wp-content/uploads/2018/03/2018-03-20_07-30-31.pdf

他にも、塗り箸研ぎ出し体験、座禅体験、日本酒試飲体験など、「アミューズメント二本松」と題したさまざまな体験メニューが用意されているので、以下の二本松商工会議所のサイトをチェックしてみてくださいね。(英文の案内もありますよ)

▼アミューズメント二本松
電話(二本松商工会議所):0243-23-3211
URL:https://www.nihonmatsu-cci.or.jp/?p=114

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